「人と関わりたくない」原因や心理とは?疲れた・面倒くさいときの対処法も解説

「なんだか人と関わりたくない」「人間関係に疲れた」「誰とも関わりたくない気分」このような気持ちを抱えているあなたは、決して一人ではありません。この気持ちには、様々な原因が考えられます。仕事や人間関係のストレス、心の疲れ、過去のトラウマなど、様々な要因が複雑に絡み合っているかもしれません。

そこでこの記事では、40代・50代のミドル世代が「人と関わりたくない」という気持ちの原因を6つに分類、背景にある心理状態などを詳しく解説していきます。また人と関わりたくないと思ってしまった時、どうしたらよいのかといった具体的な対処法や、心の状態が気になる場合の相談先もご紹介します。もしあなたが今、人間関係に疲れた、面倒臭いな、という気持ちを抱えているなら、ぜひこの記事を参考にしてみてください。きっと、あなたの心に寄り添い、解決の糸口となるヒントが見つかるはずです。

執筆者

佐々木ゆりさん

公認心理師、臨床発達心理士。保育士歴は20年。現在は療育スタッフとして発達障害を持つお子さんやその家族と関わっています。発達と保育を軸に、直接支援はもちろん、webライター、保育士になりたい人の支援、保育士さん支援など幅広いキャリアを展開中です。

目次

人と関わりたくないと感じる原因とは?

人と関わりたくないと感じる原因はどこからきているのでしょうか? ここでは40代・50代のミドル世代が当てはまりやすい6つの原因について取り上げてみました。みなさんの思い当たる人と関わりたくない背景がみつかるかもしれません。

メンタルが弱っているから

一言でメンタルが弱っていると言っても原因は人それぞれです。仕事で思う通りにいかなかった、上司に注意をされた、パートナーとうまくいっていない、子どもがトラブルを起こしてきたなど、いろいろな原因でメンタルが弱ることがあります。人と関わっていく上で起っていることなので「人と関わりたくないな」「誰とも会いたくないな」と思ってしまうのは当然だと思いますよね。

ですが、人に関わりたくないなという気持ちが日々強くなっている場合には病気の可能性なども考えられます。メンタルが弱っているとはいえ、朝おきあげれないほど「人と関わりたくない」と思ってしまっている人は、家族や友人に相談したり医療機関への受診を考えてみたりしてくださいね。

肉体的疲労があるから

仕事や家庭がたとえうまくいっていても、長時間働いた後や子どもと全力で遊んだ後は、休憩したいと思いますよね。また活動している時はあまり疲労を感じていなくても、活動が終わった時や一区切りしたときにどっと疲れを感じる人もいらっしゃるかもしれませんね。

それは筋肉を使って体が重い、パソコンばかり見ていて目が疲れたといった体の症状だけでなく、脳内の神経物質(セロトニンやドーパミン)のバランスが崩れることで疲労を感じるからとされています。肉体的疲労の後は、一人になりたい、自分のペースで過ごしたいと思うのは、心身を休めて回復してほしいという脳からのサインだったのですね。

やらなくてはいけないこと・タスクが多すぎるから

やるべきことが目の前にたくさんあると、頑張ってタスクをこなさないといけないので、時間的、精神的な余裕がいつもよりなくなる人が多いのではないでしょうか。そうすると、人と関わることも「このタスクがこなすために人と関わるのは正しいかのか」といった考えになってしまうので、いつもだったら楽しめるおしゃべりも「時間の無駄だ」「今はあの人のおしゃべりに付き合っている場合ではない」と判断してしまうのではないでしょうか。人と関わりたくない、と思うのは時には合理的な判断をしているからかもしれないのですね。

人間関係に関するトラウマがあるから

ずっと前から「人と関わりたくない」と思う場合、これまでの人間関係が影響しているのかもしれません。家族からいい関わりを受けてこなかった、学校や職場で人間関係のトラブルに巻き込まれたといった出来事を抱えている人は、トラウマと呼ばれる心が傷ついたことで精神的・や心理的な障害を持った状態を持っている可能性があります。

トラウマはあまりにも辛い出来事ゆえ普段は「人と関わりたくない」「人に疲れた」といった正直な気持ちを押し込めている可能性があります。ですが、ちょっとした出来事で過去の場面を思い出すことで「人と関わりたくない」という気持ちや行動になってしまうという人もいらっしゃるかもしれませんね。

人との関わりに難しさを感じているから

トラウマはないけれど、人と関わるときに「なんで自分はこんなことをいってしまったのだろう」「自分はなんとも思っていないけど、相手が不機嫌になってしまった」と悩んだことはありますか? 実は自閉スペクトラム症などの障害を抱えている人は、その特性のため相手の表情を読み取ることに難しさを感じたり、言葉でのコミュニケーションが思うようにいかないときがあります。

実は人と関わる場面では、話す・聞く・うなづく・目線を合わせるなど様々な行動を一度に、しかも場面に合わせて必要とされています。そのどれかに難しさがあると、人との関わりに難しさを感じてしまうのですね。

普段の生活で他人と比べてしまうことが多いから

「あの人は優れているから、自分はうまくいかないのだ」「自分はこうなってしまったが、あの人だったら違う結果だった」など、いつも相手と比べてしまう人は人と関わった時に自信をなくしてしまったり、さらに落ち込んでしまうことが多いのではないでしょうか。そのため人と関わること=自分にとっていい場面がない、という状態になっているので、自分を守るために「人と関わりたくない」と思うのかもしれません。

人と関わりたくないと感じる人の特徴や心理

人と関わりたくない原因には日常生活での疲労や、自分の状況や性格、そして過去のトラウマが関係している可能性があるのがわかりました。それでは「今日は誰とも会いたくないな」「一人になりたいな」と思う人には何か共通の性格的な特徴があるのでしょうか? ここでは多くの人が当てはまりやすい4つの特徴について説明していきます。

相手に合わせすぎてしまう

会話や話し合いをしている時、どうしても相手の意見に合わせないといけない、自分の意見は間違っている、といった考えが浮かんでしまって相手に合わせすぎてしまう人は、人と関わりたくないと感じやすいかもしれません。

相手に合わせようとする背景には「自分は間違っている、ダメな意見しかない」といった自己否定的な感情が強いことや、「相手の意見に合わせた方がこの場はうまくまとまるだろう」といった自分の無能力感や相手まかせな心理状態が影響しているのではないでしょうか。

感受性が強く、相手の言葉や評価に敏感

相手の言葉に強く反応してしまったり、言葉ひとつひとつを自分にとってマイナスに受け取とってしまう人は人と関わりたくないと感じやすいかもしれません。 人と関わること自体に苦手意識はないけれど、人と関わった後にとても疲れてしまったり、相手のことが必要以上に気になってしまうのですっきりとした気持ちになれない人がここに当てはまるのではないでしょうか。「HSP」と呼ばれる症状についてもこの先でご紹介しているのでぜひ読み進めていってくださいね。

コミュニケーションがそもそも苦手だと思っている

会話や話し合いの場面でどう自分のことを伝えたらいいのかわからない、話しかけられたときにどう対応したらいいのかいつも迷ってしまう、人とのやりとりで成功経験がない。こういった人とやりとりしてうまくいかなかった経験や自分なりの結論があると、人と関わりたくないなと思いやすいかもしれません。

苦手だと思っている原因は、トラウマになっている出来事からきているかもしれませんし、発達障害といった自分の性格的な部分からきている可能性もあります。一言で「人とやりとりするのがそもそも苦手」といっても様々な原因が考えられるのですね。

相手に自分のことを伝えたいと思わない

「誰かとやりとりするより一人がいい」「自分のことを知ってもらおうとおもっていない」といった、相手に自分のことを伝えたいと思わない場合には、人と関わりたいモチベーションはありませんよね。モチベーションのないことには、誰しもなるべく時間や労力を割きたくないものです。

よって「人とは関わりたくない」と思うのは自然の流れなのではないでしょうか。ですが、その背景はもしかすると、性格的な要素だけでなく、強いストレスが原因で、生活全般にめんどくささを感じている場合や病気が隠れている場合がありますので要注意です。

誰とも関わりたくない気持ちが強いときに考えられる病気はある?

人と関わりたくないと思う気持ちには、自分自身の感じ方や考え方が影響しているのですが、こういった気持ちが強いと、人と関わることが辛くなってしまいますよね。誰とも関わりたくない気持ちが強いとき、何か自分ではない人間になってしまったように感じる場合もあるそうです。ここでは関わりたくない気持ちが強く、日常生活にも影響がでている場合、どんな病気が考えられるか紹介していきます。

不安症(社交不安症・全般不安症)

不安で仕方がなくなる障害を「不安症」とよばれています。その中でも「社交不安症(SAD)」は人前で話たり食事をしたりする際に緊張や不安が強すぎる障害です。

なお「社交不安症」は

緊張型対人恐怖:人前で話したりなど人と関わる際に緊張や不安が強くなる
確信型対人恐怖:自分の視線や顔が赤くなること(赤面)、自分の匂いや表情が相手に嫌な思いをさせていると確信しているゆえに人を避けようとするもの


の2つにわけられるという考え方もあります。
また、人前や対面に限らずなんでもかんでも半年以上不安な人は「全般不安症」かもしれません。どちらも薬物や精神療法などで本人の様子を確認しながら治療をすすめていきます。

うつ病・双極症

人は落ち込んだり、やる気がおこらない時期は誰しもありますが、落ち込んだり憂うつな気持ちが長引いたり強すぎたりして困っている場合にはうつ病の可能性があります。抑うつ状態の1つに、子どもやペットを可愛い、愛おしいと思えず煩わしいという気持ちをもっている状態があります。またテンションが高い時もあれば、まったく人と関わりたくなくなる時がある人は双極症かもしれません。

うつ病と双極症はどちらも症状がにていますが、診断に合わせた治療が大切です。自己判断せず、かかりつけの内科でも相談に乗ってもらえるので、なるべく早いうちに医療機関へ受診することをおすすめします。

適応反応症

強いストレスによって抑うつ気分(やる気がない・人と話したくないといったやる気がない)がある時には適応反応症(適応障害)かもしれません。適応反応症は不安症やうつ病とにていますが、ストレスが原因であるとわかった場合に診断されることが多いです。こちらは薬物治療ではなく、精神療法(認知行動療法や家族療法など)や不眠を改善するといった身体的な健康を目指したり、自分が安心できる状況を確保したりといった治療が中心となります。

自閉スペクトラム症(ASD)

人と関わることに以前から難しさがある場合、自閉スペクトラム症が考えられます。自閉スペクトラム症は子どもの時から症状があると診断の基準になりますが、子どもの時はあまり気にならなず、社会にでて働くようになってから困りごとが出るようになったことで大人になって診断される場合もあります。

なお自閉スペクトラム症は

そもそも人とスムーズに会話することが苦手                                 ・適度な相槌やアイコンタクトが苦手                                   ・人と適切な距離感で付き合うこと人と適切な距離感で付き合うことが難しい    

こういった社会的コミュニケーションや対人やりとりにおいて難しさをもっており、加えて

・感覚の敏感さ、鈍感さがある
・これがしたい、これはダメといった決めつけることが多く、それによって日常生活に困りごとが生じている
・繰り返しする行動がある

など、いくつかの特徴が常にある場合に診断されます。自閉スペクトラム症は病気ではありません。本人が感じている困りごとに対して、環境の直接や関わり方を、本人にわかる方法で教えてもらうことが大切とされています。自分が自閉スペクトラム症かもしれない、と気になった方は心療内科や精神科などを受診されるとよいかもしれませんね。

注意欠如多動症(ADHD)

じつは陽気で活発と思われるADHDにも人と関わりたくないと思うことがあるのをご存知ですか? ADHDの人は、目の前のことに集中したいという思いが強いために「人と関わりたくない」と思ってしまうことがあるとされています。

ADHDは他にも不注意として

・ものをよくなくす
・書類作業や事務作業といった集中する作業を嫌がったり避けてしまう
・指示をうけていても、すぐに脱線してしまう
・人の話をきいていないようにみえる

多動・衝動性として

・静かに過ごせない
・相手の質問や話終わる前に発言してしまう
・よく喋りすぎてしまう

といった症状が幼少期(12歳以下)の時点で見られていることなどが診断基準になっています。他にも細かい基準がありますので、こちらも気になった方は医療機関を受診されるといいですね。

その他(統合失調症・パーソナリティ症など)

人と関わりたくないと思う障害は他にも

・統合失調症
・パーソナリティ症

などがあります。どちらもあまり聞いたことのない障害名かもしれませんね。ですが統合失調症は世界各国の報告をまとめると、だいたい100人に1人弱がかかるとされている身近な病気とされています。

*1 統合失調症は「あいつはいつも悪口をいってくる」「命令されている」などの幻覚や妄想がある場合に考えられますし、「人に関して無関心で無感情」「対人関係が不安定で、それに伴い情動が不安定な人」「人と関わったら失敗してしまうからといって避けてばかりいる人」などの場合はパーソナリティ症かもしれません。どちらも精神科で正しい診断と治療(薬物治療や認知行動療法など)が有効とされています。

HSP

HSPは正式には病名や障害名ではありません。ですが、HSPには以下の特徴があると言われています。

・物事を深く考えることを好む
・音や匂い、光などの刺激を受けやすい
・周りの人や環境に影響されやすい
・物事の変化に敏感で、生活における変化が苦手 など

こういった背景から「(人がいるとざわざわして落ち着かないから)人と関わりたくない」「(人と関わると相手の気持ちに飲み込まれそうになるから)人と関わりたくない」と思ってしまうのですね。

人と関わりたくないときの対処法

人と関わりたくなくても、人と関わらなくてはいけないのが現実ですよね。誰とも関わりたくない気持ちはどうしたら元に戻ったり、少し和らいだりするのでしょうか? ここでは日常生活でも取り入れやすい具体的な方法から考え方まで幅広く取り上げてみました。

疲れたら、休息をとる

当たり前すぎることですが、疲れたら休まないと回復しません。また休息をとる、といっても自分にあったその時に必要な休息がとても大切です。「自分は集中して取り組みたいタイプ」と思っていても、集中がきれてしまったときに人に報告をするのも面倒なほどつかれてしままうようでしたら仕事やプライベートで支障がでてしまうのはみなさん想像がつくのではないでしょうか。

こまめに休息を取る方法としては

ポモドーロテクニック(25分活動したら5分休む方法)
・マイクロブレイク法(こまめに40秒から10分程度の休息を取り入れること)

などがあります。昼寝(ナップタイム)なども自分にあった時間であれば、その後の仕事効率があがるとされています。自分にあった休息で、人と関わることが面倒と思いにくい状態を保てるといいですね。

計画的に誰とも合わない時間をつくるようにする

タスクが多くなりそうな時には、計画的に誰とも合わない時間をつくる必要があるかもしれません。誰かに合う、ということは時間的なきまりができて、しかも自分だけの力だけではその時間を減らしたり増やしたりすることができないことはみなさんご存知だと思います。なるべく忙しい状態にならないよう、あらかじめ誰にも合わない時間を設定しておくことで、少し心に余裕が生まれるのではないでしょうか。

具体的に仕事でしたら、あらかじめ自分だけが使えるように会議室を予約しておく、リモートワーク日を設定する、プライベートでは子どもを預けられるようにしておく、パートナーとは別行動日を決めておくといった工夫になります。

どんな人にストレスを感じるのか自己分析してみる

自分はどんな人となら気楽に話せるのか、考えたことはありますか?もしくはどんな人だとストレスを感じやすいのか、気にしたことはありますか?会議で発表する時、イレギュラーな状況に追い込まれた時など、ストレスを感じやすい場面はわかっていても、人そのものに注目したことはあまりないのではないでしょうか。

ただ「おこっている人」「強い口調の人」だけではなく「自分は冷静に話したいのに、言いたいことをその場で感情的にたくさん言ってくる人」「相手が聞いてきたのにもかかわらず、自分の意見を取り入れようとしない人」など、もう少し具体的に考えてみるとストレスを感じやすい人がどんな人かわかるかもしれません。

分析をすることで「意見がほしいときには、すぐA上司に伝えるのではなく、まず穏やかなBリーダーに聞いてもらおう」とか「Cさんにいう時に自分はストレスを感じやすいから、その後の予定は入れないでおこう」といった対策がしやすいのではないでしょうか。それらは自分を大切にする行動であって、決して相手を否定しているわけではありません。ぜひ自分を大切にするためにも、どんな人にストレスを感じるのか自己分析してみてくださいね。

SNSの使い方を変えてみる

技術が発達した現代では、知らない人の考え方や感じ方に簡単に触れるようになったとされています。そういった情報を自分が知らないうちに大量にうけとっているため、感受性の高い人は知らず知らずに疲労がたまっているかもしれません。「人と関わりたくない」と思っている時には、そういった情報との距離を考えるきっかけと考えてみてください。

普段はほしいもののチェックや行きたい場所などを教えてくれる便利なSNSですが「人と関わりたくない」と感じた時には、アプリを立ち上げる回数を減らしてみる、デジタル機器と物理的に距離をとって行動することも取り入れてみてはいかがでしょうか。

自分が好きなことをする・見つける

心理学者の河合隼雄は「こんがらがった時の対応策は、僕は、好きなことをすること」だと著書で述べています。なぜなら「好きなことに体や心を動かしていくうちに、深いところから答えがでて」くるからなのだそうです。また好きな活動(趣味的活動)を通して楽しいことを共有したり共感したりすることは人との関わりによい影響があるといわれています。

*2 好きなことがわかっている人は、時間をとって好きなことをしてみましょう。もしくは好きなことが共有できる人と話してみるのもいいかもしれませんね。もし今好きなことが前と違っているような気がする、好きなことがない人はどんなものをみると心地よいのか、どんな体験なら嬉しく思うのかリストアップしてみましょう。人と関わりたくないという気持ちの奥にある何かに出会えるとすっきりするかもしれません。

人と関わりたくない気持ちを軽くする考え方

人と関わりたくない気持ちを軽くする考え方
人と関わりたくない時にできる具体的な方法をご紹介しましたが、次は考え方・マインドについて4つご紹介していきます。気持ちを今すぐ変えようと思っても難しい場合があります。無理をせず自分のペースで取り入れていきましょう。

自分を受け入れ、無理に関わりたくない気持ちを変えようとしない

「人と関わりたくないなんて、社会人として失格だ」「子どもと話したくない自分はダメな親だ」といった人と関わりたくない自分を否定してしまうのは、こうありたい、こうでなくてはなならないといった目標や理想がある反面、今の自分を追い込んでいるのではないでしょうか?

 「今は部下と話したくない気持ちなんだな」「子どものことを面倒だと思っているな」とまずは自分の気持ちを受け止める流れを作ってみてはいかがでしょうか。これはとても難しいことですが、ストレスなどでとても疲れている場合には追い込むことよりもまずは休息です。休息が必要だと自分で判断するためには、自分がどんな感じなのか、どういった状態なのかを感じることからはじめてみましょう。

自分がもっている思考のクセを見つける

あなたはもともと物事を「こうだったらもっとよかったのに」「こんなんじゃダメだ」とややネガティブに考えるタイプですか?それとも「あんまり何にも考えてない。思いつきが多い」「考えていても、直感で判断するタイプ」ですか?

 人はそれぞれ様々な過去や家庭環境を抱えています。本来もっている性格と、考え方は一人ひとり違うので、人と関わりたくない気持ちの原因も、人それぞれです。ですが、長年悩んでいる場合、もしかすると病気や障害によって考え方が狭まってしまっている可能性もあります。ぜひ専門家に話をきいてもらう機会を作ってくださいね。

自分にあった人との距離感を意識する

人は無意識的に他人と一定の距離「パーソナルスペース」をとる生物とされています。パーソナルスペースは眼に見える距離ですが、実は心の中にもパーソナルスペースが必要とされているのをご存知でしょうか。

バウンダリーといって相手と自分との境界線を意識する考え方や、アドラー心理学における「対人関係論」などがあてはまります。どちらも「自分は自分、相手は相手」と区別を持つことで、自分の考え方が、相手の考え方に合わせたものかどうか意識することから始まります。そのためにはまずは自分自身を意識することからはじめてみましょう。

誰かに相談することをためらわない

人に関わりたくないと思っている人にとって相談することはとてもハードルが高く感じられるのではないでしょうか。人と関わりたくないのに、なぜ相談をしなければならないのかと思う人もいらっしゃるかもしれません。ですが、人と関わりたくない原因には病気や障害が隠れている可能性があります。

病気や障害の場合、医療機関で出される薬や精神療法を受けることで、生きやすさが格段に上がる人もいらっしゃいます。ぜひ勇気をもって、自分のことを聞いてくれる場所にいってみましょう。専門家への相談も予約もオンラインでできるカウンセリングサービス「悩ミカタ」は忙しい40代50代の一つの選択肢になるのではないでしょうか。

当サイト「悩ミカタ」ではミドル世代(40代50代)の悩みや不安・ストレスについて各分野の専門家/カウンセラーに相談できるオンラインカウンセリングサービス「悩ミカタ相談室」を展開しています。不安な気持ち、1人で抱え込まずにまずはお気軽に相談してみませんか?

40代50代のお悩み” は専門家に相談しよう「悩ミカタ相談室」

まとめ

「人と関わりたくない」気持ちは、誰でもある感情です。もちろん「疲れた」「面倒くさい」といった気持ちも同じで、自分自身と向き合い、心の状態を理解するための大切なサインなのかもしれません。人と関わりたくない原因として、心の疲れ、肉体的な疲労、人間関係のストレス、過去のトラウマ、人との関わり方への不安、他者との比較などを取り上げてみました。

原因を理解し、自分に合った対処法を見つけることは生きやすさにつながります。また、一人で抱え込めないと感じた時は、信頼できる人に相談したり、専門家の力を借りたりすることも大切です。この記事があなたのポジティブな一歩を踏み出すきっかけとなりますように。

40代50代のお悩み” は専門家に相談しよう「悩ミカタ相談室」

【参照元】

*1 国立精神・神経医療センター こころの情報サイト「統合失調症」
*2 伊藤忠弘 対人関係と関係性に関連した社会心理学の研究動向 教育心理学年報 第51集

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