自己顕示欲とは?強い人の特徴や原因、上手な付き合い方を専門家が解説

「自分を目立たせたい」「注目してほしい」という自己顕示欲は、誰もが持っている欲求のひとつです。しかし、自己顕示欲が過度に強く出てしまうと、ときに人間関係を難しくしてしまいかねません。

この記事では、自己顕示欲の強い人の特徴や原因、上手に付き合っていく方法について詳しく解説していきます。「自己顕示欲が強い人とはどう付き合えばいい?」「自分は自己顕示欲が強いのかも…」と悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。

執筆者

梅田ミズキさん

認定心理士、サービス介助士。大学で臨床心理学・産業組織心理学・発達心理学などを学び、卒業後は公的施設にて精神疾患の方のケアや介助業務、ご家族の相談対応などに従事しながら、ホームページ掲載用のコラムやミニ新聞を執筆。現在はフリーライターとして独立し、くらしにまつわるエッセイの執筆、臨床心理・発達支援・療育関連のコンテンツ制作および書籍編集に携わりながら、心理カウンセラーも務めている。趣味は読書、映画鑑賞、気まぐれで向かうプチ旅行。

目次

自己顕示欲の定義や意味

自己顕示欲の理解を深めるために、まずその本質的な意味や似ている概念との違いを明確にしてみましょう。

自己顕示欲の本質的な定義

自己顕示欲とは、周囲から注目を浴びたり認められたりしたい欲求です。「自分の経験や知識を他者に伝えたい」 「自分の能力や才能を示したい」 「自分の価値観や考えを共有したい」 「自分の存在を認識してもらいたい」 「自分の魅力や個性を表現したい」という欲求で、成長過程において誰にでも生じます。

自己顕示欲は人間の基本的な欲求の一つといわれ、完全になくすことは不可能です。むしろ適度な自己顕示欲は、社会生活を送るうえで重要な役割を果たしています。

しかし、あまりにも強すぎる場合は、周囲の人々との良好な関係づくりに支障をきたしてしまうものです。

現代社会での自己顕示欲の変化

SNSの多様化から、写真、動画、テキストなど、さまざまな形式で自己表現がしやすくなっています。そのため、自己顕示欲の表出がより見えやすくなったといっても過言ではありません。

また「いいね」や「コメント」などフィードバックを他者から即座に得られるため、自己顕示欲の満足や不満足がよりすみやかに、かつ数値化された形で体験されるようになっているのも現代ならではの特徴です。さらに、他者の生活や成功を常に観察できる環境なため社会的比較が容易になり、自己顕示欲を刺激する要因にもなっています。

承認欲求や自意識過剰との違い

自己顕示欲と混同されやすい概念に「承認欲求」と「自意識過剰」が挙げられます。

承認欲求は「他者から認められたい、受け入れられたい、評価されたい欲求」です。自己顕示欲が「他人からの評価に関係なく自分を見せたい・表現したい」という能動的な欲求なのに対し、承認欲求は「他人からの評価を得たい・認められたい・受け入れられたい」という受動的な側面が強い特徴があります。

一方、自意識過剰は「他者からの視線や評価を必要以上に気にする傾向」を指すものです。これは必ずしも自分を表現したい欲求とは結びつかず、むしろ他者の目を過度に気にするあまり、自己表現を抑制してしまう場合もあります。

自己顕示欲は「自分をより魅力的に見せたい欲求」、自意識過剰は「他人から自分がどう見られているのかを意識しすぎる」ものです。

自己顕示欲が強い人の特徴

自己顕示欲が強い人には、いくつかの特徴的な行動パターンや心理的特徴があります。よりよい人間関係を築くために、一つずつみていきましょう。

行動面での特徴

常に会話の中心にいたい

自己顕示欲の強い人は、会話の相手から自分を常に褒めてもらいたい傾向があります。そのため、会話の主導権を自分が握り、自分に関連した話題へ誘導しやすいのが特徴です。相手の発言を遮って自分の話を始めてしまう場合も少なくありません。

自分の経験談や成功談を強調したい

自己顕示欲が強いと、自分の経験や成功談を強調して相手に聞いて欲しくなります。相手から魅力的に見られたいあまり自分の能力や実績を誇張してしまう、相手に合わせた行動をしてしまうなども特徴の一つです。
また、他者の経験談を聞いても、すぐに自分の類似経験を話し始めたくなる傾向があります。

SNSでの反応を頻繁に確認する

自己顕示欲が強い場合、自分の日常生活や成果を他人に知って欲しい傾向から、SNSの投稿頻度が高くなりがちです。さらに、投稿への反応を頻繁にチェックし、自分の期待していた手応えを得られないと不満を感じるケースもあります。

注目を集める行動を取る

注目を集めるために、あえて人が多く集まる場所で目立つ行動を取るのも、自己顕示欲が強い人の特徴です。ときには派手な服装や髪型で人目を引いたり、他人を批判・中傷することで自分の存在感を示そうとしたりする場合もあります。

リーダー的な立場を求めやすい

グループ活動などでいつも必ずリーダーになりたくなってしまう、またはなりたがる人がいて戸惑ってしまう、という経験のある方もいるのではないでしょうか。自己顕示欲が強い人の場合、指導したり統率したりと目的の達成に向けて導く立場のなかでどうしても自分の主張が強くなり、チームの関係性に影響を及ぼしてしまう場合があります。

感情面での特徴

他者からの称賛や注目に敏感

自己顕示欲が強い人は、他者からの評価や反応に極めて敏感です。そのため、常に周囲の反応を気にかけています。自分への称賛や関心が得られない状況では不安や焦りを感じやすく、過剰に行動を修正しようとするのも特徴です。

評価への過度な反応

他者からの評価に極端な反応を示すのも、自己顕示欲が強い人の特徴でしょう。よい評価には必要以上に喜ぶ一方で、批判的な評価を受けると強い落ち込みや怒りをあらわにし、ときには攻撃的な態度に転じるケースもあります。

また、些細な指摘でも深刻に受け止め、自己否定的になったり逆に相手を非難したりして感情的な反応をしやすいのも特徴です。

競争意識が高い

自己顕示欲が強い場合、常に他者と比較して優位に立とうとする意識が強く、日常的な場面でも競争的な態度を示しやすくなります。他人の成功を自分への脅威として捉え、すぐに対抗したくなってしまうのです。

また「自分が劣勢に立たされそうな状況では、ルールの解釈を自分に有利になるよう変えたくなってしまう」「不正な手段を使ってでも勝とうとしてしまう」との声も聞かれます。この過度な競争意識は、協調や協力が必要な場面でも関係性を損ねる原因になりかねません。

対人関係での特徴

自分を高く評価してくれる人との関係を優先的に構築する

自己顕示欲の強い人は、どうしても自分に肯定的な評価や賞賛を与えてくれる人たちとの関係構築に力を入れてしまいます。彼らの言動に過剰に同意したり相手の機嫌を取ったりしながら、関係性を保とうとしてしまうのが特徴です。一方で、自分を軌道修正させようとしたり正論を述べたりする人とは距離を置く傾向があります。

自分より優れている人の結果を素直に喜べない

人の成功や優れた結果に直面すると純粋に祝福できず、代わりに嫉妬や羨望の感情が強く表れる場合もあります。相手の成功を認めたくない気持ちから、その成果を過小評価したり運や環境の要因を強調したりして、自分の価値を保とうとするのです。人の成功話が出ると話題を変えるなど、心理的なバランスを取ろうとする傾向もみられます。

長期的な人間関係の維持が難しい

相手の気持ちや立場を考慮せずに自分の話ばかりをしたり、他者の成功を素直に喜べなかったりする態度は、次第に周囲の人々を遠ざけてしまいかねません。また、自分への評価が変化したりより魅力的な人間関係が見つかったりすると、既存の関係をリセットしたくなる傾向があるため、深い信頼関係に繋がる長期的な友人関係を築くのが難しくなります。

自己顕示欲が強くなる原因

自己顕示欲が強くなる背景には、以下のようなさまざまな要因が複雑に絡み合っています。

幼少期の経験と環境

幼少期の養育者との関係性が不安定だった場合、注目や承認を過度に求める傾向が形成されやすいのが特徴です。特に以下のような環境で育つと、その傾向が強まる可能性があります。

  • 条件付きの愛情表現を受けていた
  • 過度の期待や評価にさらされていた
  • 十分な承認や愛情を得られなかった
  • 兄弟間での比較が頻繁に行われていた

また、学校教育やその他の教育環境も、自己顕示欲の形成に大きな影響を与えます。具体的には、以下のような環境です。

  • 過度な競争的環境
  • 成績や結果による評価の重視
  • 個性の表現が制限される環境
  • 集団での立場や役割の固定化

社会的要因

現代社会の環境が、自己顕示欲を強める要因になっている側面もあります。例えば、前述した「SNSの普及による自己表現の機会の増加」などです。その他、以下のような傾向も、自己顕示欲が強くなる原因と考えられます。

  • 情報社会における「見られる自分」への意識の高まり
  • 競争社会での自己アピールの重要性
  • 個人の価値が外部からの評価と結びつきやすい社会構造

さらに、メディアを通じて形成される価値観も、自己顕示欲に影響を与えかねません。具体的には、以下のようなものです。

  • SNSインフルエンサーの台頭
  • 「映える」文化の浸透
  • 承認欲求を刺激する広告やコンテンツの増加
  • 成功者の可視化と比較の容易さ

個人の性格や特性

個人の持つ性格や特性が、自己顕示欲の強さと関連している場合もあります。例えば、以下のような傾向のある人です。

  • 完璧主義
  • 自己肯定感が低い人
  • 物事を自分で成し遂げたい
  • 他者へ依存しやすい

また、以下のような心理的な特徴も、自己顕示欲を強める要因となりえます。

  • 「他者からの評価=自分の価値」だと考えている
  • 自分と他者とを比較することに夢中
  • 自分には何の価値もないと思っている


仕事環境や立場の影響

仕事の環境や置かれている立場も、自己顕示欲を強める要因になる場合があります。例えば、以下のような状況です。

  • 営業職などの相手との交渉が多い職種
  • パフォーマンスが重視される職種
  • プレゼンテーションの機会が多い環境
  • リーダーシップを求められる立場
  • 競争の激しい職場環境

また、以下のような組織の文化や評価システムも影響を与えるといえます。

  • 仕事の成果や成績に応じて昇給や昇格などの待遇が決まる
  • 個人の実績が重視される環境
  • 可視化された評価制度

自己顕示欲が強い人との付き合い方のポイント

「自己顕示欲が強いとはどういうことなのかは理解できたけど、じゃあどのように付き合っていけばいい?」そう思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

自己顕示欲が強い人との関係を健全に保つためには、適切な対応が必要です。以下では、具体的な付き合い方のポイントを詳しく解説します。

自己顕示欲の背景を理解する

自己顕示欲の強い人への対応の第一歩として、その心理的背景を理解するのが重要です。

多くの場合、自己顕示欲の強さは、内面的な不安や自信のなさ、承認欲求の強さから生まれています。これは、必ずしも「他の人を傷つけよう」との意図ではなく、ほとんどの場合が「自分の価値を確認したい」という根本的な欲求の表れです。

このような理解があれば、相手の言動に振り回されすぎず、適切な距離感を保ちながら冷静に対応しやすくなります。攻撃的な態度も、自分を守るための方法の一つなのです。

相手に共感しつつ適切な距離を保つ

自己顕示欲の強い人との関係では、まずは相手の話に耳を傾け、完全否定は避けましょう。とはいえ必要以上に同調せず、適度な距離を保つのがポイントといえます。

もちろん、相手を思いやる気持ちは大切です。しかし、自分の気持ちを安定させるためにも、相手の感情を理解しようとする姿勢を示しながら自分の境界線を明確に持つようにしましょう。

適度に聞き役に徹して自尊心を傷つけないように反応する

自己顕示欲が強い人は、自分の話を途中で遮られると強い不快感を覚えてしまいます。そのため、具体的な質問で会話を導きながら、適度に聞き役に徹するとよいでしょう。必要に応じて話題を展開させ、相手の感情に配慮しながら、自分の意見も述べるのがコツです。

また、適切な相槌や反応をすると、より健全な関係性を築きやすくなります。うそのない範囲で、相手の自尊心を傷つけない表現を選びましょう。

相手の長所や強みをあえて認める

自己顕示欲が強い人は、他人よりも優位に立とうとする傾向があります。そのため、相手の長所や強みをあえて認めて自尊心を満たし、任せられる部分で頼るのも一つです。

もちろん、全て受け入れる必要はありません。自慢話に疲れてしまった際は「自分は会話の相手をこんな気持ちにさせないようにしよう」と、自身の学びの機会にするのもよいでしょう。

「自己顕示欲が強いかどうか」のセルフチェック

以下の10項目のうち、該当する数が多いほど、自己顕示欲が強い可能性があります。テストではなく簡単にチェックできますので、気になる方はぜひ一度確認してみてください。

①会話の中心にいることを好み、自分の話題を多く出す
②SNSでの投稿や発信が日常的な習慣になっている
③他の人からの反応や評価を常に気にしている
④自分の成功や能力を積極的に話題にする
⑤他の人からの注目が得られないと不安や焦りを感じる
⑥自分の外見や振る舞いに過度に気を配る
⑦他の人からの評価が自己価値観に大きく影響する
⑧自分より優れた人を見ると競争意識が強くなる
⑨ファッションや持ち物へのこだわりが強い
⑩他の人の成功談を聞くと自分の経験も話したくなる

自己顕示欲はないほうがいい?自己顕示欲のメリット・デメリットは?

「自己顕示欲が強いって、悪いことだらけな気がする…」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、うまく活用すれば成長や成功の原動力にもできます。自己顕示欲の主なメリットとデメリットは、以下のとおりです。

自己顕示欲のメリット

1.モチベーションを向上させられる

自己顕示欲が高いとは、つまり「注目してもらうために何が何でも目標を達成したい」との強い意欲も高いということです。そのため、挑戦し続けたり努力を継続したりなど、自分自身のモチベーションを向上させられます。

2.コミュニケーション能力を発達させられる

適度な自己顕示欲は、プレゼンテーション能力や自己表現力など、コミュニケーション能力を発達させるきっかけにもなり得ます。また「注目を浴びているか」を常に気にすることで、相手の反応を読む力を養えるのも利点です。

3.リーダーシップを発揮して重宝される

自己顕示欲の強い人は自己アピールへの抵抗が少ないため、チーム内で自然とリーダーシップを発揮します。そのため、例えば誰かが舵取りをしなければならないビジネスシーンなどでは、重宝されやすいのもメリットです。上司やお取り引き先に顔を知ってもらえる機会が自然と多くなり、昇進や昇格のチャンスが増えやすくなるのも大きな利点でしょう。

自己顕示欲のデメリット

1.人間関係に悪影響が出やすい

過度な自己顕示欲は周囲からの反感を買いやすく、人間関係に距離感が生じてしまうケースも少なくありません。何気ない姿勢や一言、ふるまいなどで、チームワークが崩れてしまう場合もあります。

2.不安や焦りがストレスになる

「強い自己顕示欲から、常に評価を気にしてしまって疲弊する…」そのような声も聞かれます。周りからの注目が受けられないことへの不安や焦りがストレスになり、長期化すると精神疾患を引き起こす可能性も否定できません。
また、もともと持っている完璧主義の傾向を助長してしまう場合もあります。

3.自己成長を逃してしまう

過度な自己顕示欲によって表面的な評価へ過度に執着してしまうと、いわゆる「本当の自分」がわからなくなってしまいがちです。その結果、周囲からの助言や訂正の声を受け入れられなくなり、自己成長の機会を逃してしまいます。

自分自身が「自己顕示欲が強い」と感じたときの対処法

ここまでお読みになり「もしかして、自分は自己顕示欲が強いのでは…?」と気になっている人もいらっしゃるのではないでしょうか。自分自身が自己顕示欲が強いと感じた場合、以下のような方法を試してみてください。

自分の自己顕示欲について理解する

強い自己顕示欲は、ほとんどが「よし、治そう」と思ってすぐに改善できるわけではありません。向き合って適切に対処したい場合、まずは自分の自己顕示欲が生まれる背景や原因を探すのが大切です。

自己顕示欲が強く表れるのはどんな状況か、自分自身にどんな影響をもたらしているのかを客観的に評価するよう、少しずつ心掛けてみましょう。

感情をありのまま受け止める

繰り返しになりますが、自己顕示欲は、人間誰もが持っている感情の一つといえます。そのため、強く出てしまう場合でも、自己否定せずに受け止めるのがおすすめです。

強い自己顕示欲の裏側には「自分に自信が持てない」などコンプレックスが隠れている場合もあります。感情の存在を自然なものとして認め、段階的な改善を試みてみましょう。「完全な抑制」ではなく「適切なコントロール」を目指すイメージです。

自己表現の調整を意識する

場面や状況に応じて自己表現の程度を調整できるよう、普段から心掛けてみるのも有効です。具体的には、相手の話をよく聞いたり共感したりすることに努める、相手の話題を掘り下げて質問するように心掛けるなどが挙げられます。

自己顕示欲が強く出てしまいそうになったら、相手との関係性を考慮した表現方法やその場をわきまえた自己アピールなどを意識してみましょう。

周囲からの助言は成長の機会と捉える

周囲からの助言は、決してあなたを否定するものではありません。「わざわざ指摘してきた」と攻撃的に捉えるのではなく、前向きなフィードバックとして積極的に活用する姿勢を心がけてみるのはいかがでしょうか。

人の意見を自分の成長の機会として捉えると、協調性が身につき、次第に自信もついていきます。

比べるのは「他人」ではなく「過去の自分」

「隣の芝生は青い」ということわざがあるように、人は何でも他人のものがよく見える習性を持ちます。自己顕示欲が強い場合、この感情が顕著に現れがちです。

しかし、自分が悩むのと同様に、キラキラと眩しく見える相手にも悩みがあります。人を羨んで落ち込んでしまうより、あくまで自分は自分と割り切り「過去の自分よりもどれくらい成長しているか」に重きを置いてみましょう。

自己顕示欲と上手に付き合いながら自分らしい生活を

自己顕示欲は、誰もが持つ自然な感情です。適切にコントロールできれば、自己表現をしたり人間関係を築いたりするうえでの大きな強みにもなり得ます。

「それでもどうしても他人と比べてしまって苦しい…」そんな場合は一人で抱え込まず、専門家へ相談してみるのも一つです。カウンセリングなど専門的なサポートを通じて、あなたに合わせた対処方法や新しい考え方を見つけられるかもしれません。

この記事で紹介した視点や方法を参考に、自分なりの適切なバランスを見つけていただければ幸いです。


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