自暴自棄になっている人にかけるべき5つの言葉とは? 原因と会話の注意点

「自暴自棄になっている家族を励ましたい」
「生徒が自暴自棄になっているが、接し方に悩んでいる」

自分の身近な人が自暴自棄に苦しんでいたら、助けてあげたいと思う人は多いのではないでしょうか。

結論ですが、自暴自棄になっている人にかけるべき適切な対処法や言葉はあります。ただし、対処法だけでなく、自暴自棄の人に言ってはいけない言葉もあるので注意が必要です。

本記事を読めば、自己嫌悪になっている人が直面している原因を理解でき、どのようにサポートしたらよいか知ることができるでしょう

目次

自暴自棄になっている人にかける言葉・対応方法とは?

自暴自棄になっている人にかける言葉・対応方法とは?

自暴自棄になっている人にかける言葉や対処方法を解説します。

自暴自棄になっている人にかける言葉・対応方法
  1. 否定的な言葉を避けて話しかける
  2. フランクな言葉で警戒心を解いてあげる
  3. 相手を肯定しながら会話する
  4. 相手の言葉に共感しながら話す
  5. 自暴自棄への対処方法を一緒に考える

適切な言葉がけは、自暴自棄になった人の苦痛をやわらげる手助けになるので、どのような対応をしたらいいか悩んでいる方は必見です。

1.否定的な言葉を避けて話しかける

自暴自棄になっている方に、否定的な言葉を話すのは逆効果です。自暴自棄になっている人は、落ち込んでいる状態と考えられるためです。

あなたが落ち込んでいるときに、「なぜこんな点数なんだ」や「どうして失敗をしたんだ」と否定的な言葉を言われても、頭に入ってこないでしょう。

自暴自棄になっている時こそ、できるだけ肯定する言葉を伝えると効果的です。失敗したことを責めるより、「よくがんばった」と労う言葉をかけてみましょう。

2.フランクな言葉で警戒心を解いてあげる

自暴自棄になっている人は、自分の殻に閉じこもり、自分を守ろうとしています

ですので、まずは相手のふところに入っていけるよう、警戒心を解く言葉をかけてあげることが大切です。安心感を与え、気軽に話しかけやすい環境を作るよう心がけてください。

3.相手を肯定しながら会話する

自分自身が嫌になっている人は、自己肯定感が低い状態です。

実際に、先進7ヵ国の高校生対象に自己肯定感を調査したところ日本は最下位でした。自己肯定感の低い人には、肯定する言葉がけをして、自信をもてる状態へ導きましょう。

  • 笑顔がステキです
  • 料理がおいしい
  • いつも率先して動いてくれる

上記のように相手を肯定する言葉を伝えることで、もう一度自分に自信をもてるようになるはずです。

4.相手の言葉に共感しながら話す

相手の言葉を受け入れ共感することが重要です。

なぜなら、自暴自棄になって心を閉ざした人にアドバイスしてもなかなか届かないからです。

  • つらい思いをしたね
  • その言い方はないよね
  • なんでそんな態度しかできないのかな

相手が心を開き、打ち明けてくれたことに共感して、つらい状況から解放してあげましょう。

5.自暴自棄への対処方法を一緒に考える

自暴自棄になるには理由があるはずです。

理由を理解し、一緒に対処方法を考えてあげるのも効果的です。

例えば、自分の思い通りにいかず、怒りを爆発させてしまった後、自暴自棄になってしまう人がいたとします。「自分が何に反応してしまうのか」「どういう時に怒りを感じるのか」一緒に考えてあげましょう

一緒に考えることで、1人では出てこなかった対処方法が出てくる可能性があります。

自暴自棄になっている人に話しかける場合の4つの注意点とは?

自暴自棄になっている人に話しかける場合の4つの注意点とは?

自暴自棄になっている人に対応するとき、注意したい点をご紹介します。

自暴自棄になっている人に話しかける場合の4つの注意点
  1. 「頑張れ」という言葉を避ける
  2. 自分を犠牲にしすぎない
  3. できれば公共の場所で話を聞く
  4. 重症の場合は専門家へのカウンセリングをおすすめする

普段なら適切な対応でも、自暴自棄の人を傷付ける可能性があるため、注意してください。

1.「頑張れ」という言葉を避ける

応援の気持ちであっても、頑張れという言葉は自暴自棄の人に言ってはいけません。

なぜなら、自暴自棄の人にとって、重荷に感じる可能性があるからです。

  • 喝を入れる
  • 相手を励ます
  • 立ち直ってほしい

上記のような思いから「頑張れ」と伝えても、結果的に苦しみを生み出します。自分のことが嫌になっているからこそ、相手の話しに共感し、傾聴する姿勢が大切です。

2.自分を犠牲にしすぎない

「自己嫌悪している人のために」と、過度に行動するのはやめましょう。なぜなら、自分自身に余裕がなくなるからです。

そのような状態で相談に乗っても、適切なアドバイスはできません。

人によっては、手助けされることに不快感を抱くこともあるでしょう。ですので、自分が十分満たされた状態のときに、自己嫌悪の人をサポートするよう注意してください

3.できれば公共の場所で話を聞く

自分の部屋で考え込むと、自暴自棄を増幅させてしまいます

自暴自棄の人と話をする際は、人の目がある公共の場で話した方が、冷静さを保てるのでおすすめです。

カフェやファミリーレストランなどは適度な雑音があり、話をするのには適した公共の場所です。もちろん、人によってリラックスして会話できる環境は異なるので、自分たちに合った場を選んでください。

4.重症の場合は専門家へのカウンセリングをおすすめする

さまざまな対処方法を試しても、自暴自棄の状態を抜け出せない人もいるかもしれません。

自暴自棄の状態は、エスカレートすると自分自身を傷付ける行為に及ぶ可能性もあり、放置するのは危険です。重症状態と判断したら、専門家のカウンセリングを受けることをおすすめします

「悩ミカタ」なら各分野の専門家が在籍しており、さまざまな悩みに適切な解決策を提案してくれます。

自暴自棄になってしまう3つの原因とは?

自暴自棄になってしまう3つの原因とは?

自暴自棄になる原因は以下です。

自暴自棄になってしまう3つの原因
  1. 日頃のストレスや疲労の蓄積
  2. 失恋や身近な人の裏切り
  3. 将来に対する漠然とした不安

原因を理解し、自暴自棄になることを防ぐ手助けになります。

1.日頃のストレスや疲労の蓄積

ストレスや疲労が溜まると冷静な判断ができなくなってしまいます。気分の落ち込みや、不安を増長してしまうためです。

放置しておくと、普段の生活が送れない状態になりかねません

ストレスや疲労の蓄積は侮らず、適度に発散や休憩をとることが重要です。

2.失恋や身近な人の裏切り

相手が自分の望んだ対応をしてくれないときに、人は自暴自棄になります。

例えば、失恋の経験や、親友だと思っていた人が嘘をついていたケースです。信用していたからこそ、裏切られたときのショックは大きく、人間不信に陥ってしまいかねません。

上記のように、信頼していた相手からの裏切りを契機に、自暴自棄になる人は多いです。

3.将来に対する漠然とした不安

周囲からの期待により、将来が不安になった経験のある人はいるのではないでしょうか

「自分は何ができるか」と漠然とした不安が大きくなっていき、結果的に自暴自棄になる人が多いのも実情です。

例えば、親や上司、先輩など身近な人からの過度な期待です。

特に、親子の関係では「親から向けられる期待に応えなければならない」と無意識に努力してしまいやすく、自暴自棄になることも多いです。日頃から周囲に期待され、将来に不安を抱きやすい人は、注意が必要です。

自暴自棄から立ち直る3つの方法とは?

自暴自棄から立ち直る3つの方法とは?

自暴自棄から立ち直る方法を3つ紹介します。

自暴自棄から立ち直る3つの方法
  1. 十分な休息を取る
  2. 新しい趣味を見つける
  3. 信頼できる人に話を聞いてもらう

負のスパイラルを抜け出すために、適切な方法を知っておきましょう。

1.十分な休息を取る

自暴自棄になる原因の中で紹介しましたが、疲労が蓄積していると自暴自棄になりやすいです。

ですので、十分な休息を取るのが有効的な対処法です。ハードワークで自暴自棄を起こしてしまったら、十分な休息をとって自暴自棄の状態から脱出しましょう

また自暴自棄を未然に防ぐため休息を取ることも重要です。

  • 無理しすぎない
  • 疲れを感じたらすぐ休む

上記のように、自暴自棄を起こさせない仕組みにも目を向けてください。

2.新しい趣味を見つける

新たなことにチャレンジするのは自暴自棄を抜け出す手助けになります。

なぜなら、向上心をもって行動している時は、心が前を向いているからです。例えば、以下のような趣味です。

  • リフレッシュできるカフェめぐり
  • テニスで身体を動かしてリフレッシュする
  • 好きなプロ野球チームの観戦に行く

新しいことを知ることや、好きなことに夢中になることで、自暴自棄に陥るネガティブな感情を切り離せます。

3.信頼できる人に話を聞いてもらう

自暴自棄になった時こそ、信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。

信頼できる人なら、素直なあなたの気持ちを話せるからです。

自分一人でふさぎ込んでいても、解決できる新しいアイデアは出てきません。話すことで、思いも寄らない解決策が思い浮かぶ可能性もあります

また、単純に話すことによって、気持ちが晴れるきっかけにもなるため、信頼できる人に話す効果は大きいです。

自暴自棄になってしまう人の特徴とは?

自暴自棄になってしまう人の特徴とは?

自暴自棄になってしまう人の特徴を紹介します。具体的には以下です。

自暴自棄になってしまう人の特徴
  1. 思考がネガティブな人
  2. 忍耐力に欠けている人

自暴自棄になりやすい特徴がある人は、ストレスを適度に発散して自暴自棄に陥らないよう注意してください。

1.思考がネガティブな人

日頃からネガティブ思考の人は、自暴自棄になりやすいです。

なぜなら、物事のマイナス面ばかり目がいってしまい、自分を責めやすいからです。

例えば、トラブルが起きた時でも、「自分のせいでこうなったんだ」「あの時に私が◯◯しようって言ったから」など、トラブル要因に自分が関わっていると思い込んでしまうケースです。

トラブルの原因が他にあっても、自分を責めてしまい、自暴自棄になってしまいます

2.忍耐力に欠けている人

忍耐強くない人も自暴自棄になりやすいので注意が必要です。

なぜなら、小さなことでイライラしてしまうからです。

  • 「あの人はいつも時間にルーズだ」
  • 「飛行機や電車の遅延が許せない」
  • 「道路の渋滞でイライラする」

上記のような場面では、多少はイライラするのではないでしょうか。

誰しも嫌なことがあれば、多少受け流せなければなりません。毎回イライラしていると、ストレスが蓄積し、自暴自棄になる可能性を高めます。

自暴自棄になっている人にかける言葉は慎重に選ぼう

自暴自棄になっている人にかける言葉は慎重に選ぼう

自暴自棄になっている人は、冷静な判断が難しく、周囲に攻撃的であったり、無関心であったりします

ですので、もし自暴自棄に悩んでいる人が、周囲にいて落ち込んでいるなら、言葉は慎重に選んでください。

「自暴自棄の人にかける言葉は理解できても、症状が重くて周囲のサポートだけでは解決できない」と悩む方は「悩ミカタ」に相談しましょう。

  • 自分の価値を見出せず、日常的に自暴自棄に苦しんでいる人
  • 過去の経験や失敗に対する罪悪感や恥から自暴自棄の感情を抱えている人
  • うつ病や不安障害など、メンタルヘルスの問題に直面しており、それが自暴自棄の感情を増幅させている人

上記のような悩みを抱いている方におすすめです。

「悩ミカタ」なら各分野の専門家が在籍しており、さまざまな悩みに適切な解決策を提案してくれます

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