日々の生活の中で、誰もが悩みや不安を抱えることがあります。特に、40代から50代は、人生の転換期であり、さまざまな課題や悩みに直面する時期です。
「これまで仕事一筋で頑張ってきたけれど、このままで良いのだろうか」「子どもたちが自立して自分の人生を歩み始めた中で、私はこれからどう生きていこうか」このように、自身のキャリアや家族関係の変化などについて悩んだ経験はありませんか? そんなとき、カウンセリングはあなたの悩みを解決するための一助になるかもしれません。
なぜなら、カウンセリングは、専門家のサポートを受けながら、自分自身と向き合う機会を提供してくれるものだからです。一方で、カウンセリングに興味はあっても、「自分はカウンセリングが必要な人なのかどうか分からない」「カウンセリングに効果があるのか不安」といった声があるのもまた事実です。
そこでこの記事では、カウンセリングが必要な人の特徴や、カウンセリングの効果について解説します。さらに、カウンセリングは意味がないと言われる理由についても紹介しますので、「自分はカウンセリングが必要な人なのだろうか」と迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ヨシさん(@yoshi202208)
公認心理師。統計調査士。大学や大学院で、臨床心理学・発達心理学・カウンセリング心理学などを学ぶ。修了後は、公的施設などにて、精神疾患をもつ方のケアや、子育て・家族関係にまつわる相談対応などに従事している。現在はライターとして、臨床心理・発達支援・療育関連のコンテンツ制作、コラムの執筆、書籍の翻訳、プレスリリースの制作などに携わりながら、心理カウンセラーも務めている。
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そもそもカウンセリングとは
カウンセリングとは、心理学やカウンセリング技法など、専門的な訓練を受けたカウンセラーが、悩みや問題を抱えている人(以下、クライアント)の話を傾聴し、問題解決や心理的成長をサポートするものです。
カウンセリングの目的は、クライアントが自分自身や周囲の環境との関わりを見つめ直して、より適応的な考え方や行動を身につけることにあります。
カウンセリングでは、主に以下のようなことが行われます。
- クライアントの話を傾聴する
- クライアントの感情や思考を整理する
- 問題の本質を明確にする
- 新しい視点や対処法を一緒に考える
- クライアントの自己理解や自己受容を促進する
カウンセリングは、心理的な問題だけでなく、キャリア、家族関係、学業など、さまざまな分野で活用されています。
カウンセラーは、クライアントの話を批判せず、受容的な態度で接することで、クライアントが安心して自己開示できる環境を作ります。実際、「家族や友達には言いにくいことも、カウンセラーになら話せる」と言って、カウンセリングに来られる方も珍しくありません。カウンセラーは、公認心理師や臨床心理士などの専門的な資格を持っていることが多いです。
カウンセリングが必要な人の特徴
カウンセリングが必要な人の特徴は以下の3つです。
- 他人に相談するのが苦手な人
- 自己理解を深めたい人
- 対人関係に悩んでいる人
これから順番に解説していきます。
①他人に相談するのが苦手な人
1つ目は、「他人に相談するのが苦手な人」です。
他人に相談するのが苦手な人は、どうしても自分の悩みや問題を一人で抱え込んでしまいがちです。このような人にとって、カウンセリングの場は安心感を得やすく、自分の思いをありのままに吐き出す機会になりえます。
カウンセリングでは、カウンセラーが、批判や否定をせずにクライアントの話を傾聴してくれます。そのため、普段は他人に話しにくい内容でも、安心して話すことができます。また、カウンセラーは守秘義務を負っているため、クライアントのプライバシーが守られるという安心感もあります。
さらに、他人に相談するのが苦手な人の中には、
- 「相手に迷惑をかけたくない」
- 「他人に弱みを見せたくない」
- 「相手に理解してもらえないかもしれない」
といった思いがある人もいますが、カウンセリングではそういった心配をする必要はありません。カウンセラーは、クライアントの話を真摯に受け止め、専門的な視点からサポートしてくれます。
相談するのが苦手な人にこそ、カウンセリングの場は、自分自身のありのままを話せる機会になりえるのです。
②自己理解を深めたい人
2つ目は、「自己理解を深めたい人」です。
- 「自分自身のことをよく理解したい」
- 「自分の行動や感情のパターンを知りたい」
そんな人にとって、カウンセリングは有効なものとなりえます。
カウンセリングは、その過程を通じて、自己理解を深められます。実際、カウンセリングでは、カウンセラーの質問や洞察によって、自分では気づかなかった側面に目を向けられるようになります。
例えば、
- なぜ特定の状況で特定の感情が湧いてくるのか
- 自分の価値観や信念がどのように形成されてきたのか
など、自分自身のもつ価値観や思考のクセについての理解が深まります。自己理解が深まることで、自分の強みや弱み、好みや傾向がより明確になるのです。
これによって、今後の働き方など、さまざまな人生の選択に迫られたときに
- 「本当にやりたいこと」
- 「自分の好きなこと・得意なこと」
などについて、自信を持って選べるようになるのです。意思決定に自信が持てると、自分自身に対する肯定的な感情も高まっていきます。
③対人関係に悩んでいる人
3つ目は、「対人関係に悩んでいる人」です。
- 家族
- 友人・恋人友人・恋人
- 職場の同僚
など、さまざまな人間関係の中で悩みを抱えている人にとって、カウンセリングは有効な解決策となりえます。特に、対人関係の問題は複雑で、一人で解決するのが難しい場合が多いです。
カウンセリングでは、対人関係の問題について客観的に分析し、より健全な関係性を築くためのスキルや方法を学ぶことができます。
例えば、
- コミュニケーションの取り方
- 自分と他者との適切な距離感の取り方
- 感情をコントロールする方法
など、対人関係を改善するための具体的なテクニックを身につけることができます。
また、カウンセラーとの関係性自体が、健全な対人関係のモデルとなることもあります。カウンセラーとの信頼関係を築く過程で、自分の思いを適切に伝えたり、感情と向き合ったりする経験が、そのまま対人関係の改善に役立つことも珍しくありません。
これらの特徴を持つ人々にとって、カウンセリングは特に効果的です。なぜなら、カウンセリングはまさにこうした悩みや課題に対応するためのものだからです。それでは、カウンセリングで得られる効果について見ていきましょう。
カウンセリングで得られる3つの効果
カウンセリングで得られる3つの効果は、以下の通りです。
- 相談できる安心感が得られる
- 自分の状態を見つめ直せる
- 再発防止策が見つかる
これから順番に解説していきます。
①相談できる安心感が得られる
カウンセリングで得られる効果の1つ目は、相談できる安心感が得られることです。
日々の生活の中で、悩みや不安を誰かに打ち明けたいと思っても、適切な相手が見つからないことはよくあります。特に40代50代になると、家族や友人に相談しようと思っても、「相談したらかえって心配をかけてしまうのではないか」あるいは「自分の弱さを見せたくない」などと思って相談できないことも少なくないでしょう。
そのような中で、「自分が話したいことを、ありのままに話せる場(=カウンセリングの場)」があると、自然と心が軽くなります。カウンセリングを受けているからこそ得られる「私には相談できる場がある」という安心感は、精神的なストレスの軽減につながり、問題解決への第一歩となります。
②自分の状態を見つめ直せる
カウンセリングで得られる効果の2つ目は、自分の状態を客観的に見つめ直せることです。40代50代は、仕事や家庭などで、様々な役割と責任を抱える時期です。その中で、自分自身のことを一人で落ち着いて振り返るのは難しいかもしれません。そのような中で、カウンセリングは、自分自身と向き合う貴重な時間を与えてくれます。
カウンセラーは、クライアントの話を聴きながら、質問や洞察を提供します。
そのような中で、
- 今、どのような状況にあるのか
- なぜ特定の状況で繰り返し同じような反応をしてしまうのか
など、自分一人では気づけなかった視点が得られる場合も珍しくありません。
自分の状態を見つめ直すことは、本質的な問題解決のきっかけになりえます。そして、その問題に対してどのようなアプローチが可能か、新しい視点で考えられるようにもなります。カウンセリングを通して自分の状態を見つめ直すことは、自己成長や課題解決につながる重要な糸口となるのです。
③再発防止策が見つかる
カウンセリングで得られる効果の3つ目は、再発防止策が見つかることです。一度問題が解決したからと言って、同じような問題が繰り返し起こる可能性がないとは言えません。そのため、再度同じような問題に直面したときに、どうするか考えておくことが重要です。
例えば、
- 問題が起こるメカニズムを理解する
- 新しい対処法や考え方を学ぶ
- 具体的な行動計画を立てる
- 実践と振り返りを繰り返し、効果的な方法を見つける
といった方法で、再発防止策を練っていくことができます。
例えば、ストレスで体調を崩しがちな人の場合ですと
- 自分がストレスを感じやすい状況を特定する
- ストレス状況に直面したときの思考や感情を言語化する
といった取組みが可能です。
このような取組みを通して、例えば「自分は無理をしすぎるんだ」「追い込まれると休息を取らない人なんだ」などといった傾向に気づき、以下のような再発防止策を見つけていきます。
- 1日の中で小さな休憩時間を確保する(例:25分頑張ったら、5分休憩を取る)
- 嫌だと感じたら断る勇気をもつ(例:断るスキルを身につける)
- 趣味の時間を定期的に設ける(例:土曜日はジムに行く)
このような自分に合った取組みの実践と改善を繰り返すことで、徐々に自分自身でストレスをコントロールできるようになっていきます。
再発防止策を見つけ、実践と改善を繰り返すことで、問題解決能力は高められます。これは、カウンセリング終了後も長期的に役立つ重要な効果と言えるでしょう。
このようにカウンセリングにはクライアントにとってポジティブな効果がありますが、一方で「カウンセリングは意味がない」いう声もあります。続いては、カウンセリングは意味がないと言われる理由について見ていきましょう。
カウンセリングは意味がないと言われる3つの理由
カウンセリングは意味がないと言われる理由は以下の3つです。
- 変化を実感できるまでには時間がかかるから
- カウンセラーとの信頼関係が充分でないから
- カウンセラーに任せきりになってしまうから
これから順番に解説していきます。
①変化を実感できるまでには時間がかかるから
カウンセリングが意味がないと感じる1つ目の理由は、変化に時間がかかるからです。
「カウンセリングを受けたらすぐに劇的な変化が起こるはず…!」と期待している人もいるかもしれません。しかし実際のところ、変化は緩やかなため、効果を実感できるまでには時間がかかる場合が多いものです。
心理的な問題や行動パターンは長年かけて形成されてきたものですので、それを変化させるのは簡単なことではありません。
実際、カウンセリングを始めてから
- 自分を変えたくない
- 自分が変わるのが怖い
と葛藤する人もいます。
変化の兆しが見えるまでには数週間から数ヶ月、場合によってはそれ以上の時間がかかることも珍しくありません。この間、目に見える変化がないことから、「カウンセリングは意味がない」と感じてしまう人もいるというわけです。
とはいえ、表面上は変化が見られなくても、内面では重要な気づきや成長が起こっていることがあります。カウンセリングを継続することで、徐々に自分自身や周囲の環境に対する見方が変わり、最終的には望ましい変化につながる場合も多いです。
②カウンセラーとの信頼関係が充分でないから
カウンセリングが効果的でないと感じる2つ目の理由は、カウンセラーとの信頼関係(ラポール)が充分でないからです。
というのも、カウンセリングの成功には、クライアントとカウンセラーの間の強い信頼関係が不可欠になります。信頼関係が十分でない場合、クライアントは自分のありのままの感情や思考を開示することに抵抗を感じてしまって、ありのままの自分を出せなくなる可能性すらあります。また、カウンセラーからの言葉を受け入れることが難しくなってしまうかもしれません。このような状況では、カウンセリングの効果が限定的になってしまうのです。
もちろん、信頼関係がすぐに構築できることのほうが稀です。初めてのカウンセリングでは、カウンセラーとの相性や雰囲気に違和感を覚えることもあるでしょう。しかし、すぐに「このカウンセラーとは合わない」と判断するのではなく、数回のセッションを経て「長い目で見て」関係性を築いていくことが重要です。
もし、数回のセッションを経てもカウンセラーとの相性に不安を感じる場合は、別のカウンセラーを探すことも一つの選択肢になります。カウンセラーとクライアントの相性は、カウンセリングの成功に大きな影響を与える要因の一つですので、慎重に見極めていくのがおすすめです。
③カウンセラーに任せきりになってしまうから
カウンセリングが意味がないと感じる3つ目の理由は、クライアントがカウンセラーに全てを任せきりになってしまう場合があるからです。
カウンセリングは、カウンセラーとクライアントの協働作業です。しかし、中にはカウンセラーが全ての問題を解決してくれると期待する人もいます。
カウンセリングの本質は、クライアント自身が自己理解を深め、問題解決のスキルを身につけることにあります。カウンセラーは専門的な知識とスキルを持っていますが、あくまでもクライアントの伴走者です。クライアント自身が積極的に取り組まなければ、真の変化はどうしても起こりにくくなってしまいます。
例えば、
- カウンセリングセッションで話し合った内容を日常生活で実践する
- 自分の生活で実践してみて思ったこと・感じたことをカウンセラーと共有する
など、カウンセラーに任せきりではなく、クライアント自ら変化に向き合う取組みや心構えが必要です。
カウンセリングが必要になったらどこで受けられるのか?
カウンセリングが必要だと思ったとき、どこで受けられるのか疑問に思う人も多いでしょう。カウンセリングを受ける場所は大きく分けて、以下の2つがあります。
- オフラインでのカウンセリング
- オンラインでのカウンセリング
これから、それぞれの特徴について説明します。
オフラインでのカウンセリング
オフラインでのカウンセリングは、直接カウンセラーと対面して行うものです。主な場所としては以下があります。
- 病院・クリニック
- 公共機関や企業の相談窓口
- 大学の心理相談室
- 地域の相談センター
オフラインでのカウンセリングのメリットは以下の通りです。
- カウンセラーと直接会える:表情や身振り手振りなど、非言語コミュニケーションも含めて直接やり取りできます。
- カウンセリングに適した環境が用意されている:部屋や机、椅子など、カウンセリングに集中しやすい環境が整っているのも良いところです。
一方で、オフラインでのカウンセリングのデメリットとしては、例えば以下のようなことが挙げられます。
- 時間と場所の制約がある
- 通うために交通費がかかる可能性がある
- 予約が取りにくい場合がある
このようなデメリットを補えるのが、次に紹介するオンラインでのカウンセリングです。
オンラインでのカウンセリング
近年、オンラインでのカウンセリングサービスも増えてきています。オンラインでのカウンセリングは、ビデオ通話やチャット、電話などを使って行われます。
例えば、40代50代向けのお悩みポータル相談サイト「悩ミカタ」では、専門のカウンセラーにオンラインで相談できます。
オンラインでのカウンセリングのメリットは以下の通りです。
- 場所を選ばない:自宅や職場など、自分の都合の良い場所で受けられます。
- 時間の融通が利きやすい:カウンセリングの時間を、自分のスケジュールに合わせやすいです。
- 匿名性が高い:直接対面しないため、より気軽に相談できる場合があります。
- 選択肢が多い:地理的な制約がないため、多くのカウンセラーの中から相性の良いカウンセラーを探せます。
一方で、オンラインでのカウンセリングのデメリットとしては、例えば以下のようなことが挙げられます。
- インターネット環境が必要
- 非言語コミュニケーションが取りにくい場合がある
- 技術的なトラブルが起こる可能性がある
オフラインとオンライン、どちらを選ぶかは個人の状況や好みによって異なりますので、自分に合った方法を選択することが大切です。
もしあなたがいきなり直接カウンセラーに会うのはハードルが高いなと感じるなら、オンラインでのカウンセリングから試してみるのも一つかもしれません。40代50代向けのお悩みポータル相談サイト「悩ミカタ」なら、初回2,000円程度で実績のあるカウンセラーに相談可能です。ぜひ一度試してみてください。
40代50代のお悩み” は専門家に相談しよう「悩ミカタ相談室」
「カウンセリングが必要な人」がカウンセリングを受ける流れ
カウンセリングが必要だと感じても、どんなふうに進むのかわからないと不安になりますよね。カウンセリングを受ける際の一般的な流れは以下のとおりです。
- 初回カウンセリング
- アセスメント面接
- 継続カウンセリング
- カウンセリングの終了
これから順番に解説していきます。
初回カウンセリング(インテーク面接)
初回カウンセリングは、カウンセラーと初めて会う日であり、「インテーク面接」とも呼ばれます。
この日にすることの一例は以下のとおりです。
- あなた(クライアント)の悩みや問題について、カウンセラーに話す
- 名前や家族構成など、基本的な情報を伝える
- カウンセリングの進め方、頻度、料金などの説明を聞く
例えば、「仕事のストレスで眠れない日が続いている」といったように、あなた(クライアント)は今の悩みを簡単に伝えるだけでOKです。
初回のカウンセリングによって、カウンセラーは
- あなた(クライアント)がどんな状態か
- こちらでカウンセリングするのが適切か
などを見極めていきます。
クライアントの状態や相談内容によっては、カウンセラーから他の適切な医療機関を紹介される場合もあります。
アセスメント面接
初回のカウンセリングが終わったら、次はアセスメント面接が行われます。目安は3〜5回程度です。
アセスメント面接では、
- あなた(クライアント)の悩みや問題、これまでの生活などについて詳しく聴く
- 心理検査を実施して、あなたの状態(クライアント)を詳しく査定する
といったことが行われます。
この過程を通して、カウンセラーとの信頼関係も育まれることが多いです。実際「最初は緊張して、思うように話せなかったけど、3回目くらいから自然に話せるようになった」という人もいます。
カウンセラーは、あなた(クライアント)の抱える問題を明確にしたり、カウンセリングの目標を設定したりします。例えば、以下のようなイメージです。
- 問題:仕事のストレスで眠れない
- 目標:ストレス解消法を見つけ、週5日は良質な睡眠をとれるようになる
カウンセリングの頻度や今のあなた(クライアント)に合った心理療法などについても、あなた(クライアント)とカウンセラーで相談しながら、少しずつ具体的に定めていくことが多いです。
この時点で、「カウンセラーと相性がイマイチだな」と感じた場合は、相談することもできます。
継続カウンセリング
アセスメント面接を終えたら、次は継続カウンセリングに進みます。継続カウンセリングでは、これまでに決めてきたテーマや目標などに沿って、あなた(クライアント)とカウンセラーで取り組んでいきます。
継続カウンセリングを通して、
- 問題の原因や考え方・感じ方のクセなどを一緒に探る
- 「なぜ、そのように感じるのか」を考える
などの取組みによって、新たな気づきが得られることもあります。(例:仕事のストレスの背景には、自分の完璧主義的な性格があることに気づいた)
新たな気づきが得られたら、カウンセラーとともに、新しい対処法を学び実践していきます。(例:呼吸法でリラックスする方法を学び、寝る前に実践してみる)
カウンセリングを通じて、どんな変化が起こったかを確認し、より良くなるように改善していきます。(例:呼吸法を続けた結果、少しずつ眠りやすくなってきた)
効果を感じられる方法は、人それぞれ違います。自分の中の小さな変化や成功体験を大切にしつつ、根気よくカウンセリングを続けていくことが大切です。
カウンセリングの終了(終結)
カウンセリングが終了することは、終結と呼ばれます。
終結の目安は、あなた(クライアント)が自分で問題に対処できるようになったときです。問題そのものが完全に解決していなくても、自分で対処する力が身についている場合は終結になりえます。例えば、「週5日は良質な睡眠がとれるようになり、仕事のストレスも自分でコントロールできるようになった」といった場合が挙げられます。
もちろん、いつ終結するかは、カウンセラーとクライアントが相談して決めるのが一般的です。
また、必要に応じて、後日にフォローアップとして面接日を設けることもあります。
実際のところ、いきなり終結するというよりは、徐々にカウンセリングの頻度を減らすなどの対応がとられることが多いです。
ただし、この流れは一般的なものであり、一人一人の状態や相談内容によって変わることがあります。カウンセリングの期間も人によって違います。数回で終わる人もいれば、数ヶ月から数年かかる人もいます。無理をせず、自分に合ったペースはどれくらいかをカウンセラーと相談しながら協力して取り組んでいきましょう。
カウンセリングは、あなたの人生をより良くするためのサポートです。最初は不安かもしれませんが、一歩踏み出す勇気を持つことで、新しい自分との出会いがあるかもしれません。
まとめ:カウンセリングが必要か迷ったらまずは受けてみよう!
ここまで、カウンセリングが必要な人の特徴や、カウンセリングの効果、意味がないと言われる理由などについて解説してきました。カウンセリングは、心の健康を保ち、人生の質を向上させるための有効な手段の一つです。
他人に相談するのが苦手な方、自己理解を深めたい方、対人関係に悩んでいる方は、特にカウンセリングの恩恵を受けやすいため、「カウンセリングが必要な人」と言えるでしょう。近年では、カウンセリングをさまざまな方法で受けられるようになってきています。
- オフラインでのカウンセリング
- オンラインでのカウンセリング
自分に合いそうだなと思った方法から試してみてください。
とはいえ、どちらを選んだらよいか分からないという人もいると思います。「カウンセラーと直接会って話したほうが話しやすい」「通える距離に自分に合うカウンセラーがいる」「交通費など、お金がかかっても問題ない」という人には、オフラインでのカウンセリングがおすすめです。
一方で、「カウンセラーと直接会って話すのはハードルが高すぎる」「通える距離に自分に合うカウンセラーがいるか分からない」「できるだけ費用を抑えたい」という人には、オンラインでのカウンセリングをおすすめします。
例えば、40代50代向けのお悩みポータル相談サイト「悩ミカタ」なら、自宅で気軽にカウンセリングを受けられます。小さなお悩みでも構いません。少しでも興味のある方は、ぜひ一度カウンセリングを体験してみてください。