主人在宅ストレス症候群とは?主な原因や改善するための対処法、経験談も紹介

主人在宅ストレス症候群とは?主な原因や改善するための対処法、経験談も紹介

「夫と家で過ごしているとやけに疲れる…自分がおかしいの?」と一人で悩んでいませんか?それは「主人在宅ストレス症候群」という、多くの人が経験する正常な反応かもしれません。

この記事では、心理カウンセラーの筆者が主人在宅ストレス症候群の症状や体験談、具体的な対処法を紹介し、あなたらしい生活を取り戻すヒントをお伝えします。「夫が家にいると、なぜこんなにイライラするんだろう」と悩んでいる方は、ぜひお読みください。

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執筆者

梅田ミズキさん

認定心理士、サービス介助士。大学で臨床心理学・産業組織心理学・発達心理学などを学び、卒業後は公的施設にて精神疾患の方のケアや介助業務、ご家族の相談対応などに従事しながら、ホームページ掲載用のコラムやミニ新聞を執筆。現在はフリーライターとして独立し、くらしにまつわるエッセイの執筆、臨床心理・発達支援・療育関連のコンテンツ制作および書籍編集に携わりながら、心理カウンセラーも務めている。趣味は読書、映画鑑賞、気まぐれで向かうプチ旅行。

目次

主人在宅ストレス症候群とは?

主人在宅ストレス症候群とは、夫が在宅勤務や定年退職などで家にいる時間が増えたことで、妻の心身に不調が現れる状態を指します。夫の言動や態度が原因で妻の心身に不調が現れる「夫源病」とも関連する概念です。夫の存在や言動がストレス源となり、頭痛や不眠、イライラなどの症状が現れます。

主人在宅ストレス症候群は、決して甘えではありません。長年築いてきた生活リズムが崩れることで心身に起こる、自然な反応です。

主人在宅ストレス症候群の主な原因4つ

主人在宅ストレス症候群は、夫が家にいる時間が増えることで生じるさまざまな変化が関係しています。ここでは、多くの方が経験する主な4つの原因について詳しく見ていきましょう。

  • 自分だけの時間・空間がなくなるため
  • 生活リズムが変化するため
  • 常に気を遣わなければならないため
  • 家事や世話の負担が増えるため

自分だけの時間・空間がなくなるため

夫が常に家にいると、妻はこれまで自由に使えていたリビングや寝室などのプライベート空間が失われます。一人でゆっくりお茶を飲む時間や趣味に没頭する時間が取りにくくなり、常に夫の視線を感じながら過ごす…それを窮屈に感じる女性も多いようです。

生活リズムが変化するため

これまで自分のペースでしていた家事や食事の時間が、夫の存在で大きく変わるケースも珍しくありません。昼食の準備が必要になったり、夫の仕事の都合に合わせて静かに過ごす必要が出てきたりと、生活の自由や主導権が失われていく感覚に陥ります。

長年培ってきた自分のリズムが崩されることは、想像以上に大きな負担となるのです。

常に気を遣わなければならないため

夫が家にいると、精神的な緊張状態が続きます。テレビの音量、電話での会話、掃除機をかけるタイミングなど、些細なことにも気を配ってしまうためです。

また、夫の機嫌や体調にも気を配り、気の利いた対応を求められる場合もあります。この「常に気を張っている状態」は、自宅にいながらリラックスできないという矛盾を生み、心身ともに疲弊させる大きな要因となります。

家事や世話の負担が増えるため

夫が在宅することで、食事の準備回数が増えたり、洗濯物や片付けの量が増えたりと、実務的な家事負担がどうしても増えるものです。

そうなると、もしも仕事をしている妻の場合は、自分の業務と家事の両立がさらに困難になります。この見えない労働の増加が、肉体的な疲労だけでなく「自分ばかりが負担を背負っている」という精神的なストレスにもつながるのです。

主人在宅ストレス症候群の主な症状チェックリスト

主人在宅ストレス症候群の主な症状チェックリスト

主人在宅ストレス症候群では、さまざまな心身の症状が現れます。以下の項目に当てはまるものがあれば、あなたも主人在宅ストレス症候群かもしれません。ぜひチェックしてみてください。

頭痛・肩こり・食欲不振などが生じている

主人在宅ストレス症候群で緊張状態が続くと、筋肉が硬直し、血行不良を引き起こしやすくなります。その結果、慢性的な頭痛や肩こり、首の痛みが現れるケースも少なくありません。

また、胃の不快感や食欲不振、胃痛といった消化器系の症状も現れやすくなります。なかには、めまいや動悸を感じる方もいます。

これらは、心理的なストレスが身体症状として表面化したものです。そのため、放置すると慢性化する恐れがあります。

不眠・睡眠障害がある

「最近よく眠れない」と感じたら、それは心が発しているSOSのサインかもしれません。以下のような睡眠トラブルが見られる場合は、要注意です。

  • 夜なかなか寝付けない(入眠困難)
  • 夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)
  • 朝早く目覚めてしまう(早朝覚醒)
  • 眠りが浅く疲れが取れない

夫が隣で寝ていることへの不快感や夫のいびきなども、睡眠の質を下げる要因となります。睡眠不足は日中のイライラや集中力低下を招き、さらにストレスを増幅させる悪循環を生むため、寝室を分ける、病院を受診するなど早めの対処が必要です。

怒りっぽくなったと感じる

以前は気にならなかった夫の些細な言動に過剰に反応し、イライラするようになったときも要注意です。

イライラする言動の例としては、以下のとおりです。

  • 夫の食べ方や話し方
  • テレビの見方や音量
  • 些細な生活習慣の違い
  • 子どもや他の家族への態度

感情のコントロールが難しくなり、後で「なぜあんなに怒ってしまったのか」と自己嫌悪に陥る場合もあります。これは、心の余裕がなくなっているサインです。

憂鬱になったり無気力を感じたりする

主人在宅ストレス症候群によって気分が落ち込むこともあります。特に以下の症状が2週間以上続く場合は、うつ病の可能性もあるため、専門家への相談が必要です。

  • 何をするにもやる気が出ない
  • 楽しかった趣味にも興味が持てない
  • 将来に希望が見いだせない
  • 朝起きるのが辛い
  • 化粧や身だしなみへの関心が薄れる
  • 涙もろくなる

また「このままの生活が続くのか」という絶望感や「自分の人生はこれでいいのか」という疑問が頭から離れなくなる場合もあります。

スケジュール管理が難しいと感じる

「夫の在宅で自分の予定が立てにくくなり、時間の管理が難しい」と感じることはないでしょうか。以下のようにスケジュール管理が難しいと感じる場合も要注意です。

  • 友人との約束が立てにくい
  • 習い事や買い物の時間が確保できない
  • 夫の予定や機嫌を考慮しなければならない
  • 自分の意思で自由に動けない
  • 在宅ワークの場合、仕事と家事の境界が曖昧になる

「自分の時間をコントロールできない感覚」は、無力感やストレスをさらに増大させます。

主人在宅ストレス症候群への対処法4つ

主人在宅ストレス症候群を改善するには、環境と関係性の両面からのアプローチが大切です。ここでは、今日から実践できる4つの対処法を紹介します。

  • 夫婦間のルールを明確にする
  • 自分の時間と場所を確保する
  • 感情を言葉で伝える
  • 必要に応じて専門家のサポートを利用する

夫婦間のルールを明確にする

まずは夫と話し合い、在宅時の過ごし方についてルールを設けましょう。食事の時間や準備の分担、それぞれが使える部屋やスペース、静かにする時間帯などを具体的に決めます。


重要なのは、一方的な我慢ではなく、お互いの希望を尊重することです。最初は気まずいかもしれませんが、ルールがあると無用な気遣いが減り、精神的な負担が軽くなります。

自分の時間と場所を確保する

物理的・時間的に自分だけの空間を作ることも非常に重要です。できれば、寝室や書斎など、自分専用の部屋を確保しましょう。難しい場合は、カフェや図書館など外で過ごす時間を意識的に作るのがおすすめです。

また、早朝や夜など、夫が寝ている時間を自分の時間として活用するのも効果的といえます。罪悪感を持たずに「自分の時間は必要なもの」と認識することが大切です。

感情を言葉で伝える

不満やストレスは、溜め込まずに適切なタイミングで夫に伝えましょう。ただし、感情的に責めるのではなく「私は〜と感じている」という「Iメッセージ」を使うのがおすすめです。

例えば「あなたはいつも散らかす」ではなく「部屋が散らかっていると私は落ち着かない気持ちになる」と表現します。また、具体的な改善案もセットで伝えると建設的な会話になるでしょう。

夫も悪気があるわけではない場合が多く、伝えれば協力してくれる可能性は十分にあります。コミュニケーションは、関係改善の第一歩です。

必要に応じて専門家のサポートを利用する

自分だけで対処しきれない場合や症状が深刻な場合は、専門家の力を借りるのも大切な選択肢です。心療内科やメンタルクリニックでは、必要に応じて薬物療法も含めた治療を受けられます。

また、カウンセリングでは、話を聞いてもらうだけでも心が軽くなり、客観的なアドバイスも得られます。当サイト「悩ミカタ」では、自宅から気軽に相談できるオンラインカウンセリングサービスを展開しています。一人で抱え込まず、サポートを求める一歩を踏み出してみませんか?

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主人在宅ストレス症候群に悩む人の体験談

ここでは、心理カウンセラーの目線で実際に主人在宅ストレス症候群を経験した方々の声を紹介します。同じ悩みを持つ方がいらっしゃること、そして改善の道があることを知るきっかけにしてみてください。

リタイア後の夫との生活に疲弊した50代女性の体験

Aさん(52歳)は、夫の定年退職後、それまで自分のペースで行っていた家事や趣味の時間が一変しました。

▼状況
  • 夫は毎日家にいて、昼食の準備を当然のように要求
  • テレビのリモコンも夫が独占する状態
▼症状
  • 頭痛や不眠に悩まされるようになる
  • 「なぜイライラするのか」と自分を責める日々

その後、友人に勧められてカウンセリングを受け、自分の感情が正常な反応だと理解できました。夫と話し合い、昼食は各自で準備すること、午後は自分の外出時間を確保することを決めたのも大きなターニングポイントです。

いまでは夫も地域のボランティアに参加し、お互いに適度な距離を保てるようになったそうです。

罪悪感を手放すことで、建設的な話し合いが可能になりました。定年後は、夫婦それぞれが自分の世界を持つと、良好な関係を保ちやすくなります。

コロナ禍で在宅勤務になった夫にイライラする40代ワーキングマザーの声

Bさん(46歳)は、コロナ禍がきっかけで夫婦ともに突然在宅勤務になり、家事と子育てを両立しながら仕事をする生活になりました。

▼状況
  • 夫は自室で会議をしているため静かにする必要がある
  • 長期休校や休園の影響で子どもの在宅時間が増加
  • 子どもの世話も全てBさんの負担に
▼症状
  • 常に気を遣う生活で憂鬱感と無気力に襲われる
  • 限界を感じる状態まで悪化

限界を感じたBさんは思い切って夫に現状を伝え、家事分担表を作成。さらに、週に2日はコワーキングスペースを利用して物理的な距離を取りました。

環境を変えた結果、気持ちに余裕が生まれて夫婦関係も改善されたそうです。

見えない負担を可視化したのが成功の鍵です。家事分担表で役割を明確にし、第三の場所を活用して物理的距離を確保しました。

主人在宅ストレス症候群に関するよくある質問

主人在宅ストレス症候群について、多くの方が疑問に思うことをまとめました。あなたの不安を解消する参考にしてみてください。

旦那の在宅勤務に限界を感じた場合どうしたらよいですか?

まずは自分の気持ちを整理し、何が一番ストレスになっているのかを明確にしましょう。そのうえで、夫と冷静に話し合い、具体的なルールや分担を決めるのが大切です。自分だけの時間や場所を確保する工夫も効果的といえます。

それでも改善しない場合やすでに限界を感じている場合は、カウンセリングなど専門家のサポートを検討しましょう。

主人在宅ストレス症候群は治療できますか?

主人在宅ストレス症候群自体は正式な病名ではありませんが、症状に応じた治療は可能です。軽度の場合は、環境の調整やカウンセリングで改善するケースも多いでしょう。

しかし、うつ病や適応障害など精神疾患に進行している場合は、心療内科や精神科での早期治療が必要です。不眠や食欲不振、強い憂鬱感が2週間以上続く場合は、すみやかに医療機関を受診してください。

専業主婦は旦那の在宅勤務にストレスを感じやすいですか?

専業主婦の方は、日中ずっと家にいる分、夫の在宅による影響を受けやすい傾向にあります。また、家事の増加や夫への気遣いの負担も、専業主婦により大きくのしかかることが多いでしょう。

ただし、これには個人差があり、働いている女性でも同様にストレスを感じる方は多くいます。

主人在宅ストレス症候群の症状を理解して、自分らしい生活を取り戻そう

主人在宅ストレス症候群かもしれないと感じたら、自分の感情を否定せず、まずは「つらい」という気持ちを認めてあげましょう。そして、一人で抱え込まずに、できることから小さな一歩を踏み出してみてください。

夫との話し合い、自分の時間の確保、専門家への相談など、どんなことでも構いません。あなたらしい生活を取り戻すために、今日から行動を始めましょう。必要なときは、遠慮なくサポートを求めてください。

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