サザエさん症候群の詳しい症状とは? 3つの対策方法とおすすめの休日の過ごし方

サザエさん症候群の詳しい症状とは? 3つの対策方法とおすすめの休日の過ごし方

「日曜日や休み明けの前日は憂鬱になる」
「明日、会社に行きたくないな」
「長期休暇後の学校がいやだ」

上記のように感じたことはありませんか。

このような症状はサザエさん症候群と言われています。日本だけでなく、世界中で誰にでも起こる現象です。サザエさん症候群は心理的な症状だけでなく、身体症状が出る場合もあります。

この記事では、サザエさん症候群の詳しい症状や対策方法を解説しています。

休日明けの仕事や学校が憂鬱な方はぜひご覧ください。

目次

サザエさん症候群とは? うつ病の初期症状に似ている

サザエさん症候群とは? うつ病の初期症状に似ている

サザエさん症候群とは、日曜日の夕方から夜にかけて憂鬱な気分になることです。うつ病の初期症状に似ているとも言われています。

なぜ、サザエさん症候群と呼ばれるようになったのか、またどのような症状があるのでしょうか。

サザエさん症候群とは?
  1. サザエさん症候群の由来
  2. サザエさん症候群の正式名称
  3. サザエさん症候群の詳しい症状
  4. サザエさん症候群とうつ病の違い

上記の4つを具体的に解説します。

1.サザエさん症候群の由来

サザエさん症候群は、アニメ「サザエさん」が始まる日曜日の夕方から夜にかけて憂鬱な気分になることに由来しています。長年、国民的アニメとして親しまれており、多くの世代が知っていることからサザエさん症候群と呼ばれるようになりました。

2.サザエさん症候群の正式名称

サザエさん症候群は正式名称ではなく俗称です。別名は「ブルーマンデー症候群」「月曜病」とも呼ばれています。呼び方は国や地域によってさまざまですが、休み明けの仕事や学校を考えて憂鬱になってしまう症状なのは一緒です。

3.サザエさん症候群の詳しい症状

サザエさん症候群はうつ病の初期症状と似ており、具体的症状は以下の6つが挙げられます。

  • 憂鬱な気分になる
  • 不安を感じる
  • ぐっすり眠れない
  • 頭痛がある
  • 吐き気がする
  • 食欲がなくなる

上記のように、心理症状に加えて身体症状が出る場合もあります

特に学校や職場でストレスを感じていると症状が現れやすいです。症状は軽度な人が多く「なんとなく調子悪いな」と感じる人が多数でしょう。

そのため、仕事や学校を休むほどの症状ではなく、月曜日に仕事や学校へ行ってしまえば、その後は症状なく過ごせます。仕事が始まる前日など、限定的にうつ病のような症状が現れるのがサザエさん症候群の特徴です。

4.サザエさん症候群とうつ病の違い

サザエさん症候群とうつ病の違いは、症状の持続期間です。サザエさん症候群では、休み明けに仕事や学校があると憂鬱な気分などの症状が現れますが、うつ病では慢性的に憂鬱な気分が持続します。

また、サザエさん症候群は俗称なのに対して、うつ病は疾患として登録されています。

サザエさん症候群の症状がひどい場合、うつ病に移行する場合があるため心理的不調には気を付けましょう。

サザエさん症候群に陥りやすい人の特徴とは?

サザエさん症候群に陥りやすい人の特徴とは?

サザエさん症候群の概要を解説しました。では、サザエさん症候群に陥りやすい人の特徴には何があるのでしょうか。主に3つの特徴があります。

サザエさん症候群に陥りやすい人の特徴
  1. 責任感が強く真面目過ぎる人
  2. ストレスを抱え込んでしまう人
  3. 新しい職場環境に変化した人

以下で具体的に解説します。

1.責任感が強く真面目過ぎる人

責任感が強く真面目な人は、サザエさん症候群に陥りやすい傾向にあります。なぜなら「完璧にやらないと」「失敗したらどうしよう」など仕事に責任を強く感じるからです。

仕事に対して真摯に向き合うのは素晴らしいことですが、体調を崩してしまっては元も子もありません。ほどよく力を抜いて仕事をしましょう。

性格を根本から変えるのは難しいため、友達や家族に相談したり好きなことをしてストレスを発散するのがおすすめです。

自分に合ったストレス解消方法を見つけてサザエさん症候群を対策しましょう

2.ストレスを抱え込んでしまう人

ストレスを自分の中に抱え込んでしまう人は、サザエさん症候群に陥る可能性があります。なぜなら、ストレス発散が苦手で憂鬱な気分になりやすいからです。

周りの人に悩みを打ち明けたり愚痴を言ってストレスを発散しましょう。

しかし、相談するのはハードルが高いと感じる人もいるでしょう。そういう場合は、運動したり買い物したり自分の好きなことを行い、ストレス解消するのがおすすめです。

「趣味がない」方は、少し散歩して外の空気を吸いに行くのもよい方法です。

3.新しい職場環境に変化した人

新しい職場環境に変わるとサザエさん症候群に陥る可能性があります。転職、異動など新しい環境で仕事を始めると慣れない場所で気を張っているため、ストレスが高い状態です。

そして、ストレスが溜まり続けると憂鬱な気分を引き起こす原因になります。

環境が変わったときは、最初から完璧にやろうと考えないことが大切です。まずは、職場に慣れることから始めて、徐々にできるようになっていきましょう。職場の人も最初から100%の仕事を求める人はあまりいません

サザエさん症候群に陥ってしまう3つの原因とは?

サザエさん症候群に陥ってしまう3つの原因とは?

サザエさん症候群に陥りやすい人の特徴を解説しました。では、サザエさん症候群に陥る原因は何があるのでしょうか。主に3つの原因が考えられます。

サザエさん症候群に陥ってしまう3つの原因
  1. 職場の人間関係が悪く悩んでいる
  2. 仕事が忙しくて精神的・肉体的に疲れている
  3. 仕事で困難な状況に直面しておりプレッシャーを感じている

以下で具体的に解説します。

1.職場の人間関係が悪く悩んでいる

職場の人間関係が悪いと、仕事自体が楽しくなくなり憂鬱な気持ちになります。特に、普段から一緒に仕事をする人と関係が悪い場合は、ストレスがかかり続けてしまいます

人間関係が悪化する要因は、職場内での派閥や苦手な性格の人がいるなどです。人間関係の問題は1人では解決が難しいため、上司や同僚に相談しましょう。

ただ、相談して解決するのは難しい場合もあります。相手との接し方を変えるのもひとつの解決方法です。また、転職を検討し、環境をガラッと変えるのもよいでしょう

2.仕事が忙しくて精神的・肉体的に疲れている

仕事が忙しくて身体と心が疲れていると、サザエさん症候群になりやすいです。精神的、肉体的に疲れていると休日に休んでも疲れが取れず、仕事へ行くのが憂鬱になります。

疲れている状態で仕事をすると仕事中のミスや事故にもつながるため、業務内容を相談したり転職を検討したりするのも必要です。

すぐに業務内容を変更したり転職するのは難しいです。まずは、休日に温泉やマッサージに行くなど、リフレッシュしてみてはいかがでしょうか

3.仕事で困難な状況に直面しておりプレッシャーを感じている

仕事での強いプレッシャーは、サザエさん症候群の原因の1つです。ハードルが高い仕事を任されたり、高い目標を設定されると不安になり仕事へ行くのが憂鬱になります。

また、仕事で失敗したことがトラウマになり、仕事へ行くのを憂鬱に感じてしまうでしょう。

困難な状況におかれているときは、上司や同僚に相談してプレッシャーを軽減するのがおすすめです。

「自分1人が困難な状況におかれている」というとらえ方から「なにかあれば上司が手助けしてくれる」という考え方に変えられると安心材料が増えます。

サザエさん症候群に陥ってしまった場合の3つの対策とは?

サザエさん症候群に陥ってしまった場合の3つの対策とは?

サザエさん症候群の原因を解説しました。次は、サザエさん症候群に陥ったときの対策方法を3つ紹介します。

サザエさん症候群に陥ってしまった場合の3つの対策
  1. 自分と向き合って原因を追究する
  2. 社内に頼れる人間を作る
  3. 専門家のカウンセリングを利用する

以下で具体的に解説します。

1.自分と向き合って原因を追究する

自分がサザエさん症候群になっている原因を探し出すことが対策になります。ストレスの原因は何か、憂鬱なことは何か、自問自答して何に対してつらいと感じるのかをはっきりさせましょう。

原因に向き合うのは辛く、避けてしまいがちですが大事な過程です。

原因がわからない状態での対策は、一時的な回避方法にしかならず、また症状が現れる可能性もあります。自問自答しても原因がはっきりしなかった場合、専門家や親しい人を頼るのも大切です。

2.社内に頼れる人間を作る

サザエさん症候群の対策には、会社内で相談できる人を作りましょう。生活の半分ほどは仕事をしている社会人は、仕事の悩みを抱えやすいです。仕事の悩みは、会社の人に話すことで早期解決が望めます。

また、同僚や上司に関わらずなんでも話せるぐらい仲がよい人がいると仕事へ行くのが楽しくなるでしょう。

社内で人間関係は避けては通れないため、良好な人間関係を築くことはさまざまなメリットをもたらします

3.専門家のカウンセリングを利用する

上記の対策方法を実践してみても良くならない方は、専門家のカウンセリングを利用しましょう。

原因に自分で気付くことは難しいこともあります。そのため、専門家のカウンセリングを利用すると自分では気付けなかった原因がわかるでしょう。

また、サザエさん症候群からうつ病へ悪化する可能性があるため、症状が軽いうちに受診することをおすすめします。「軽いから大丈夫だ」と思わずに、症状が軽くてもまずは相談してみましょう。

サザエさん症候群にならないようなおすすめの休日の過ごし方とは?

サザエさん症候群にならないようなおすすめの休日の過ごし方とは?

サザエさん症候群に陥ったときの対策方法を解説しました。

休日を挟むことでサザエさん症候群になりやすいです。では、サザエさん症候群にならないためにおすすめな休日の過ごし方は何があるのでしょうか。主に3つの過ごし方があります。

おすすめの休日の過ごし方
  1. とにかく一度は外出してリフレッシュする
  2. 平日と同じ時間に起きて行動する
  3. 休日に予定を詰め込み過ぎずに余裕を持つ

以下で詳しく解説します。

1.とにかく一度は外出してリフレッシュする

ずっと家に引きこもっていると気分が落ち込みやすいため、一度でもいいので外出しましょう

好きなものを食べたり、買い物に行ったりしてリフレッシュするのが大切です。「あまり外出は好きではない」方は、家の近くを散歩したり少しベランダに出るだけでも気分が変わります。

2.平日と同じ時間に起きて行動する

生活リズムを一定にし、平日と同じ時間に起きて行動するのが大切です。休日にダラダラと昼まで寝てしまうとあっという間に一日が終わります。

そうすると「何もできなかった」「明日から仕事憂鬱だな」と気分が落ちやすいです。平日と同様に、オンオフのある休日を過ごしましょう。

また、体内時計を整えるために日光を浴びることも大切です。体内時計が狂うと「いつの間にか夜になってしまった」と休日をダラダラと過ごしてしまいます。

3.休日に予定を詰め込み過ぎずに余裕を持つ

休日に外出するのは大切ですが、予定を詰め込みすぎないようにしましょう。

予定を入れすぎると気持ちは回復しても身体が疲れてしまいます。帰ってからヘトヘトになり、憂鬱な気分になってしまうかもしれません。予定はほどほどにしておくことがおすすめです。

サザエさん症候群が改善されない場合は専門家に相談しよう

サザエさん症候群が改善されない場合は専門家に相談しよう

サザエさん症候群は、主に憂鬱な気分になる症状があり、うつ病の初期症状と似ているのが特徴です。人によっては心理症状以外に、身体症状も現れる場合があります。

サザエさん症候群に陥る原因は、性格も影響しますが原因は主に以下の3つです。

  • 職場の人間関係が悪く悩んでいる
  • 仕事が忙しくて精神的・肉体的に疲れている
  • 仕事で困難な状況に直面しておりプレッシャーを感じている

対策方法では、以下の3つがあります。

  • 自分と向き合って原因を追究する
  • 社内に頼れる人間を作る
  • 専門家のカウンセリングを利用する

休日は以下の3つを意識して過ごしましょう。

  • とにかく一度は外出してリフレッシュする
  • 平日と同じ時間に起きて行動する
  • 休日に予定を詰め込み過ぎずに余裕を持つ

対策方法を試してみたもののサザエさん症候群が改善されない方は、悩ミカタ相談室にご相談ください。

「悩ミカタ」は、人が抱えるさまざまな悩みやストレスについて各分野の専門家に相談できる、お悩み相談ポータルサイトです。

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