「夫婦カウンセリングにお金をかけても意味がないのでは」
「他人に家庭の事情を話すのは恥ずかしい」
「本当に効果があるの?」
そんな疑問や不安を抱えていませんか。「意味ない」という理由でカウンセリングを諦めると、関係修復の機会を逃してしまうかもしれません。
この記事では、カウンセリングが「意味ない」と言われる理由や実際の効果、成功事例を認定心理士の資格を持つ現役カウンセラーが詳しく解説します。
\ 最短即日!個別相談可 /
\ プロの専門家が無料回答 /

梅田ミズキさん
認定心理士、サービス介助士。大学で臨床心理学・産業組織心理学・発達心理学などを学び、卒業後は公的施設にて精神疾患の方のケアや介助業務、ご家族の相談対応などに従事しながら、ホームページ掲載用のコラムやミニ新聞を執筆。現在はフリーライターとして独立し、くらしにまつわるエッセイの執筆、臨床心理・発達支援・療育関連のコンテンツ制作および書籍編集に携わりながら、心理カウンセラーも務めている。趣味は読書、映画鑑賞、気まぐれで向かうプチ旅行。
夫婦カウンセリングは意味がない?専門家の結論
結論から申し上げると、夫婦カウンセリングは「意味がある」といえます。ただし、心理カウンセラーとして多くの夫婦を見てきた経験から、カウンセリングで関係が改善した夫婦には以下のような共通点があります。
- お互いに関係改善の意思がある
- 継続的に取り組む姿勢がある
- カウンセラーとの信頼関係を築ける
つまり、すべてのケースで効果があるのではなく「適切な準備と心構え」が必要です。
夫婦カウンセリングとは
夫婦カウンセリングは、専門家の助けを借りて夫婦間の問題を整理し、関係改善を目指す手段です。
夫婦カウンセリングの最大の特徴は「第三者の視点から夫婦間の問題を客観的に分析できる」ことです。日常生活では見えにくかった問題の本質や、お互いの本当の気持ちが明確になります。
また、中立的な立場から双方の言い分を丁寧に聞き取ったうえで、建設的なコミュニケーション方法を提案してもらえるのも特徴です。
夫婦カウンセリングの費用は、1回あたり5,000円から20,000円程度が一般的です。臨床心理士や公認心理師などの国家資格を持つカウンセラーの場合、やや高額になる傾向があります。
夫婦カウンセリングで相談できることは以下の通りです。
- 夫婦関係の改善
- コミュニケーション不足の解消
- スキンシップの取り方
- 家事や育児の分担に関する問題
- 金銭問題
- 義理実家や親戚との関係
- DVやハラスメント
- 不倫や浮気など
参考:夫婦カウンセリングの現場からみる「話し合えない」夫婦たちの悩みとその関係調整|日本家族社会学会
ただし、法的な手続きや証拠収集が必要な場合は、弁護士や探偵への依頼が必要です。
夫婦カウンセリングの特徴
また、中立的な立場から双方の言い分を丁寧に聞き取ったうえで、建設的なコミュニケーション方法を提案してもらえるのも特徴です。
夫婦カウンセリングの相場
夫婦カウンセリングの費用は、1回あたり5,000円から20,000円程度が一般的です。臨床心理士や公認心理師などの国家資格を持つカウンセラーの場合、やや高額になる傾向があります。
初回は面談料が割引になる施設も多く、また自治体によっては無料または低額で相談できる家庭支援センターなどもあるのが特徴です。継続的に通う場合は、回数券やパッケージプランを用意している施設もあるため、事前に確認するとよいでしょう。
夫婦カウンセリングの相談の流れ
夫婦カウンセリングの相談の流れは、以下のとおりです。
- 予約をする
- アンケートやヒアリングシートの記入
- カウンセリングの実施
初回のアンケートやヒアリングシートへは、結婚生活の不安や問題点、将来について記入します。このシートは担当カウンセラーのみが確認し、相手には開示されません。
その後、カウンセラーがシートをもとに双方へヒアリングし、お互いの気持ちや考えを把握します。セッションは、通常50〜90分程度です。一般的には、週1回から月1回のペースで継続していきます。
夫婦カウンセリングで相談できること
夫婦カウンセリングでは、以下のような幅広い夫婦問題に対応しています。
- 夫婦関係の改善
- コミュニケーション不足の解消
- スキンシップの取り方
- 家事や育児の分担に関する問題
- 金銭問題
- 義理実家や親戚との関係
- DVやハラスメント
- 不倫や浮気など
ただし、法的な手続きや証拠収集が必要な場合は、弁護士や探偵への依頼が必要です。
参考:夫婦カウンセリングの現場からみる「話し合えない」夫婦たちの悩みとその関係調整|日本家族社会学会
夫婦カウンセリングが「意味ない」と感じる理由5つ
夫婦カウンセリングを受けても効果を実感できないケースには、いくつかの共通した理由があります。ここでは、夫婦カウンセリングが「意味ない」と感じる主な原因を5つ解説します。
- パートナーが協力的でないため
- 目的がパートナーと異なるため
- 表面的な部分のみを相談しているため
- 即効性を期待しすぎているため
- カウンセラーと相性が合わないため
パートナーが協力的でないため
夫婦カウンセリングの効果が出にくい大きな理由の一つに「パートナーが協力的でないこと」が挙げられます。一方だけが真剣に取り組んでも、もう一方が参加を拒否したり、形だけの参加に終始したりすると、根本的な解決は難しいものです。
パートナーが非協力的な場合は、まず個別カウンセリングで相談し、参加を促す方法について専門家のアドバイスを受けるのがおすすめです。
目的がパートナーと異なるため
カウンセリングに対する目的の違いも、効果を感じられない大きな要因です。たとえば、片方が関係改善を望んでいるのに対し、もう片方が離婚を前提に話し合いの場として利用しようとしている場合、建設的な対話は進みません。
カウンセリングを始める前に、お互いが何を目指しているのかを確認し、目標を共有しておくのが重要です。
表面的な部分のみを相談しているため
カウンセリングで表面的な問題だけを話し、本音を隠してしまうと、効果は限定的になります。「こんなことを話したら恥ずかしい」という気持ちから、核心に触れない相談を続けていては、根本的な解決には至りません。
カウンセラーは、守秘義務を持つ専門家です。リラックスして、正直な気持ちを話してみてください。
即効性を期待しすぎているため
夫婦カウンセリングに即効性を期待しすぎるのも「意味ない」と感じる原因の一つです。
長年積み重なった問題は、1回や2回のカウンセリングで解決できるものではありません。夫婦関係の改善には時間がかかるため、継続的に取り組む必要があります。

経験上、カウンセリングを受けてから半年ほどで「パートナーとの関係性がよくなってきた」と感じられる方が多いようです。焦らず、段階的な変化を受け入れる心構えを持つようにすると、心に少しゆとりが生まれるかもしれません。
カウンセラーとの相性が合わないため
カウンセラーとの相性は、カウンセリングの効果を大きく左右します。話しにくさを感じたり、アドバイスが自分たちの価値観と合わなかったりすると、心を開いて相談できませんよね。
相性が合わないと感じた場合は、遠慮せずにカウンセラーを変更してみましょう。

カウンセラーとの相性は効果を大きく左右します。「話を聞いてもらえない」「価値観が大きく異なる」と感じる場合は変更を検討しましょう。一方、「アドバイスの仕方が合わない」「もっと具体的に教えてほしい」といった要望は、カウンセラーに正直に伝えて改善できる可能性があります。カウンセラーは変更されることを気にしませんので、自分に合った専門家を見つける姿勢を優先してください。
夫婦カウンセリングで「意味ない」とならないためにできること
せっかくカウンセリングを受ける場合「意味ない」と感じてしまってはもったいないですよね。ここでは、カウンセリングでより効果を得るための具体的な方法をご紹介します。
相談したい問題を整理する
夫婦カウンセリングを始める前に、お互いが抱えている問題や要望を整理しましょう。「何が一番困っているのか」「どのような関係になりたいのか」といった正直な気持ちを、ノートに書き出しておくのもおすすめです。
問題が漠然としたままでは、カウンセラーも適切なサポートができません。優先順位をつけて整理しておくと、限られた時間を有効に活用できます。
パートナーに参加の有無を確認しておく
夫婦カウンセリングには、2人で受ける「カップルカウンセリング」と夫婦どちらか1人で受ける「個人カウンセリング」があります。予約の際は、どちらで相談するのかをパートナーと話し合っておくのも大切な工程です。もしもパートナーが参加に消極的な場合は、まず自分だけで相談を始めるのも一つの方法といえます。
現実的な目標設定と期間を決める
「3か月後には穏やかに会話ができるようになりたい」など、達成可能な目標と期間を設定しましょう。具体的で、測定可能な目標を立てるのが大切です。「いつまでには解決したい」という期限を決めると、カウンセリングへの取り組み方も変わってきます。
関係改善のために長期的な視点を持つ
夫婦カウンセリングでは、継続的な取り組みで着実な変化を目指す姿勢が重要です。一度のカウンセリングですべてが解決するわけではなく「時間をかけて少しずつ関係を改善していく必要がある」と理解しましょう。長期的な視点を持って小さな改善の積み重ねを大切にする姿勢が、最終的には大きな成果につながります。
信頼できるカウンセラーを事前に調べる
効果的なカウンセリングを受けるためには、信頼できるカウンセラーを選ぶのが不可欠です。選ぶ際のポイントとしては、臨床心理士や公認心理師などの専門資格を持っているか、夫婦カウンセリングの実績が豊富かなどを確認しましょう。
「悩ミカタ」では、夫婦関係の悩みに専門家/カウンセラーに相談できるオンラインカウンセリングサービス「悩ミカタ相談室」を展開し、公認心理師など国家資格を保有する専門家が多く登録しています。つらくて不安な気持ち、1人で抱え込まずにまずはお気軽に相談してみませんか?
\ 最短即日!個別相談可 /
\ プロの専門家が無料回答 /
夫婦カウンセリングの効果と利用した人の体験談
「実際に夫婦カウンセリングを利用した人の声が知りたい…!」
そのような方のために、夫婦カウンセリングへ相談したことで関係が改善した事例をご紹介します。
実際に夫婦カウンセリングを通して関係が改善した夫婦の体験談
40代夫婦のAさんご夫妻は、夫の長時間労働と妻の孤独感から会話が減り、離婚を考えるまでに関係が悪化していました。しかし、継続的なカウンセリングを通じてお互いが本当に求めていることが明確になり、コミュニケーション方法を改善できました。
現在では週末に二人で過ごす時間を大切にし、以前よりも深い絆で結ばれていると感じているそうです。

Aさんご夫妻のように、お互いが気持ちを言語化できたのが改善の鍵でした。表面的な問題の裏にある「本当は何を求めているのか」に気づくと、具体的な解決策が見えてきます。
夫婦カウンセリングで得られた具体的なメリット
Aさんは、夫婦カウンセリングを受けたことで以下のようなメリットを実感されたようです。
- コミュニケーションの質が向上した
- お互いの気持ちを理解できるようになった
- 問題解決のための具体的な方法が分かった
- 気持ちが前向きになった
「第三者の視点が入ることで、感情的にならず冷静に気持ちを伝え合えたのも、大きなメリットだった」と話されます。

夫婦だけで話し合うと、つい感情的になってしまうものです。カウンセラーという第三者が介入すると、安全な場で本音を伝え合えるようになります。この「安心して話せる環境」こそが、カウンセリングの最大の価値の一つです。
効果が出るまでの期間と変化の段階
Aさんご夫妻がカウンセリングを通じてどのように変化していったのか、時系列で見ていきましょう。
| 期間 | Aさんご夫婦の変化 |
|---|---|
| 1か月目 | お互いの本音を伝えることに精一杯で、まだ関係の改善は見られなかった |
| 2か月目 | カウンセラーのアドバイスを実践し始め、夫が早く帰宅する日を週1回設けるなど、小さな変化が現れた |
| 3か月目 | 感情的にならずに話し合えるようになり、週末に二人で外出する機会も増えた |
| 現在 | 以前よりもお互いを思いやる気持ちが強くなり、深い信頼関係を取り戻している |

カウンセリングは、種をまく作業に似ています。最初は変化が見えなくても、続けることで少しずつ芽が出て成長していきます。Aさんご夫妻のように、2〜3か月で徐々に変化が現れるケースも多いのが特徴です。
夫婦カウンセリングに関するよくある質問
夫婦カウンセリングについて、多くの方が疑問に思うことをまとめました。カウンセリングを検討する際の参考にしてください。
夫婦カウンセリングはどんな人におすすめですか?
夫婦カウンセリングは、以下のような方におすすめです。
- コミュニケーションがうまくいかず頻繁に喧嘩をしてしまう夫婦
- 会話が減って関係が冷え切ってしまった夫婦
- 子育てや家事分担で意見が対立している夫婦
- 不倫や浮気などの問題を抱えている夫婦 など
「自分たちだけでは解決の糸口が見つからない」と感じたときが、カウンセリングを検討するタイミングといえるでしょう。
夫婦カウンセリングのデメリットは何ですか?
夫婦カウンセリングにも、以下のようなデメリットがあります。
- 継続的に通う場合は費用がかかる
- 人によって効果の出方が異なる
- 相談だけでは解決できないケースもある など
また、カウンセラーとの相性が合わない場合もあるため、自分に合ったカウンセラーを見つけるまでに時間がかかることも挙げられます。
夫婦カウンセリングの選び方が知りたいです
効果的なカウンセラーを選ぶには、臨床心理士や公認心理師などの専門資格を持っているか、夫婦カウンセリングの経験が豊富かどうかを確認しましょう。心療内科やカウンセリングルーム、自治体の家庭支援センターなど、自分たちの状況に合った施設を選ぶのも重要なポイントです。また、初回の面談で話しやすさや共感してもらえるかを確かめるのも大切です。
「夫婦カウンセリングは意味ない」と諦める前に一歩踏み出そう
「夫婦カウンセリングは意味ない」と感じてしまう気持ちは、とてもよく理解できます。しかし、適切な準備と心構えを持ってカウンセリングに臨んだ多くの夫婦が、関係の改善を実感しているのも事実です。
大切なのは「継続的に取り組む姿勢を持つこと」、そして「お互いが関係改善に向き合う意思を持ち、信頼できるカウンセラーと出会うこと」です。
夫婦関係を諦める前に、一度専門家に相談してみませんか。小さな一歩が、大きな変化のきっかけになるかもしれません。
\ 最短即日!個別相談可 /
\ プロの専門家が無料回答 /

